「隣人殺すかも」署訪れた男を帰宅させる 埼玉・大宮西署 その後、女性刺す
さいたま市で近所の女性を刃物で刺して殺人未遂の現行犯で逮捕された男が事件直前、
埼玉県警大宮西署に「人を殺してしまうかもしれない」などと申し出ていたことが13日、県警への取材で分かった。
県警は11日に被害者の女性の家族に謝罪。検討委員会を設けて調査を開始した。
逮捕されたのは、さいたま市西区の無職、佐藤武広容疑者(61)。
今月6日午後4時50分ごろ、近所に住む女性(60)の背中を刃渡り約12センチの包丁で刺し、殺害しようとしたとして同署に逮捕された。
県警によると、佐藤容疑者は事件前に2度、自宅から約1キロの同署を訪問。
4月17日午前10時25分ごろ、「隣人が低周波を送ってくる。警察で取り締まってほしい」と相談した。
さらに事件当日の6日午後0時15分ごろにも、当直長の男性警部に「隣の女性を殺してしまうかもしれない。留置場に入れて」などと話した。
警部は、口調や態度から危険性はないと判断。午後2時ごろ、同市内に住む親族に佐藤容疑者を引き渡していた。
生活安全企画課の佐伯保忠課長は「結果的に事件が発生しており、被害者およびそのご家族にお見舞いを申し上げたい」とコメントしている。
(2013.5.13 産経ニュース)