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「ママと一緒に寝たい」と言って眠りについた草川明日ちゃん(5歳)

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5歳児にスクワット500回…虐待死で母親証言

埼玉県朝霞市で昨年7月、草川明日ちゃん(当時5歳)を虐待して死亡させたとされる傷害致死事件で、さいたま地裁(井口修裁判長)で12日、無職佐久川光弘被告(24)の裁判員裁判が開かれ、明日ちゃんの母親、無職草川彩夏被告(傷害致死罪で起訴)が証人として出廷した。

草川被告は「(暴行は)私が2割で佐久川被告が8割。私にも責任はあるが、(明日ちゃんを)死なせたわけではない」などと繰り返し、日常的に佐久川被告が中心となって暴行していたと主張した。佐久川被告が明日ちゃんをベルトで巻くのを手伝ったり、佐久川被告による虐待を動画撮影したことなどは認めた。



 草川被告によると、佐久川被告は手や棒で殴ったり、500回以上もスクワットを強要するなどの虐待をしていた。火のついた線香を押しつけることもあったという。明日ちゃんは次第に衰弱し、亡くなる前日には佐久川被告に殴られて歯が抜けた。その日の夜は「ママと一緒に寝たい」と言って眠りにつき、それが最後の言葉になったという。


 佐久川被告の暴力を止められなかったことについて、草川被告は「殴られるのが怖かった」などと繰り返したが、「一生懸命父親代わりをしてくれた。明日がなついていたから追い出そうとは思わなかった」と擁護するなど複雑な胸の内をうかがわせた。次回公判は14日。


(2013年6月13日 読売新聞)






埼玉5歳児虐待死 検察側が虐待の詳細指摘「動画撮影し楽しむ」

埼玉・朝霞市で、交際相手の5歳の長男に虐待を加え、死亡させた罪に問われている男の初公判が、さいたま地方裁判所で開かれた。検察側は、およそ1カ月にわたる信じがたい虐待行為の詳細について指摘した。

2012年7月、虐待を受けたあとに死亡した、草川明日(あした)ちゃん(当時5)。
同じ保育園の保護者は2012年、「(明日ちゃんは)人懐こくて、わたしにもあいさつしてくれたり、明るい子でしたね」と話した。
明日ちゃんの遺体は、あごが骨折し、体には、できた時期が違うとみられるあざが、十数カ所残されていた。
明日ちゃんを虐待し死なせた傷害致死の罪に問われているのは、母親の草川彩夏被告(23)と、その交際相手の佐久川 光弘被告(23)。
11日、佐久川被告の裁判員裁判の初公判が、さいたま地裁で開かれた。
裁判長が「起訴事実について、間違っているところはありますか?」と聞くと、佐久川被告は「げんこつでは殴ってないと思います。平手で殴りました。あごの骨折についても、わからないです」と答えた。
さらに、裁判長が「被害者に暴行を加え、死亡させた事実については?」と聞くと、佐久川被告は「間違いありません」と答えた。
そして、検察側が冒頭陳述で明らかにしたのは、佐久川被告と草川被告による、およそ1カ月間にわたる、あまりにも痛々しい虐待行為の数々だった。

まず、佐久川被告が、明日ちゃんに馬乗りになり、あごを殴りつけたことが明らかにされた。
そして、粘着テープで明日ちゃんの口をふさいだり、いすに座らせ、その上に佐久川被告が座ったり、靴下やタオルを明日ちゃんの口に押し込んだほか、布団で「す巻き」にする暴行もあったという。
さらに、熱湯を明日ちゃんのお尻などにかける虐待行為も明かされた。
洗濯物の突っ張り棒で殴りつけるなどして、明日ちゃんの歯が抜けたこともあったという。
近所の人は「『立て、座れ、立て、座れ』って、何回もやらせていた。それで、ママが終わると、今度は男の人が代わって、言っていた」と話した。
明日ちゃんを眠らせないよう、長い時間、立たせたままにする虐待もあったという。
そして、大人でも辛いペッパーソースを直接飲ませたり、そのペッパーソースやわさびを入れたおかゆを、無理やり食べさせたこともあったという。
さらに、こうした暴行で苦しんでいる明日ちゃんを、佐久川被告は、携帯電話で動画を録画して楽しんでいたと、検察側は指摘している。
検察側は「2人は、1カ月にわたり、虐待を繰り返し、発覚を恐れて保育園に登園させず、通院もさせなかった」と述べた。
一方、弁護側は、「佐久川被告は、父親から虐待を受けていたことから、しつけへの誤った認識がある」と陳述した。
草川被告のものとみられるインターネットのブログには、「あーちゃんのせいでバラバラになりそう。朝起きたら、彼氏に『あーちゃんと俺どちらか1人を選んで。もしあーちゃんを選ぶなら俺は別れる』って言われた。このまま仲良く一緒にいることできないのかな?」などと書かれていた。

当時5歳の幼い命を、助けることはできなかったのか。
明日ちゃんが死に至るまでに、保育園や病院は、たびたび児童相談所に通報していた。
これを受け、児童相談所側も、明日ちゃんを2度にわたり、一時保護している。
2013年4月、県の検証委員会は、作成した報告書の中で、児童相談所と市など、関連機関の調整が不十分だったと指摘している。
検証委員会の報告書は、「どの機関も、母親と関わっていない間、『どこか、ほかの機関が関わっているのではないか』という、希望的観測が働いていた」としている。
明日ちゃんの「SOS」を受け止めることができなかった、行政の隙間。
検証委員会は、児童相談態勢の強化と、職員の人材育成などを提言している。

(2013.6.11.FNN)




尼崎児童虐待死事件2001年8月
母親は虐待の動機について、「私はたたかれて育った。これはしつけや」「息子(長男)がなつかなかったから」などと述べている。
両親は傷害致死罪、死体遺棄罪などで起訴され、2003年2月26日、両親に懲役8年の実刑判決が出て確定した。



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