明治時代の写真家、玉村康三郎がアメリカの出版社の依頼で撮影した写真のアルバムが、イギリスでオークションにかけられました。
19世紀に日本への観光客を増やすために観光促進用の写真という物を撮ったのは玉村康三郎で、
それまで鎖国のため情報がなかった日本の風景を、ヨーロッパの人々は垣間見ることができたのです。
玉村 康三郎(1856年 - 没年不明)
1856年(安政3年江戸に生まれる)1868年(明治元年)金丸源三から写真術を学び始め、1875年(明治7年)独立して東京浅草で写真スタジオを開業。
1877年(明治9年)横浜弁天通一丁目に移転、「写真師並写真画売込商・玉村写真館」と称した。
1897年(明治29年)から翌年にかけてボストンの出版社 J. B. ミレット(J. B. Millet)の依頼で、
100万枚とも言われる日本の名勝・風俗の彩色写真の生産を行った。
この写真は、岡倉天心によるエッセイ、小川一真のコロタイプ製版写真と併せ、"Japan"と題した豪華アルバムシリーズとして発売された。
幕末明治横浜写真館物語 (歴史文化ライブラリー)クリエーター情報なし吉川弘文館