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「サモトラケのニケ」の修復と大階段の改修工事

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《サモトラケのニケ》の修復と大階段の改修工事

2013年9月3日、《サモトラケのニケ》の修復とダリュの階段の大規模な改修工事が始まります。通常の展示場所を離れて修復が行われるため、2013年9月から2014年夏まで作品を見ることはできません。また、階段の改修工事は1年半以上に及びます。

紀元前2世紀に制作され、19世紀にサモトラキ島で発見された、このギリシア彫刻の傑作は、勝利を告げる女神を表し、船のへさきに置かれていました。
船形の台座から女神像を降ろし、船形の台座とさらにその下の台座を構成する23個のブロックを解体します。解体したブロックの汚れを落とし、組み立て方を再検証した後、所蔵庫に保管されていたいくつかの断片を組み入れます。女神像と船の間に、セメントのブロックが置かれていましたが、学術的に不適切だと判明したため、修復後はこのブロックは取り外されます。
フランス美術館研究修復センター(C2RMF)と共に、この彫像の保存状態をさらに詳しく解析するプログラムが予定されています。プログラム全体を通して、すべての作業は、フランス内外の専門家で構成された国際的な委員会の監督下で行われます。
《サモトラケのニケ》の美しさを最大限に引き立たせるダリュの階段は、壁や床、天井、手すりなどを含む、全面的な改修工事が2015年まで行われます。
2013年9月、《サモトラケのニケ》の解体と移動から始まるこの長期にわたる修復と改修工事のプロジェクトでは、作品の再設置が2014年の夏頃に予定されています。ダリュの階段と周辺の改修を終え一新された空間全体のお披露目は、2015年春となります。

コミッショナー: ジャン=リュック・マルティネズ(ルーヴル美術館館長)
マリアンヌ・アミオ(古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門学術研究者)
リュドヴィック・ロジエ(古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門学術研究者)
修復作業監督:ダニエル・イブレッド

改修工事:ルーヴル美術館建築・ミュゼオグラフィー・技術部門
改修工事監督:ミシェル・グタル(歴史的建造物委員会主任建築家)



サモトラケのニケ | ルーヴル美術館 | パリ - Musée du Louvre

サモトラケのニケ」(フランス語: Victoire de Samothrace, 英語: Winged Victory, ギリシア語: Νίκη της Σαμοθράκης)
ギリシャ共和国のサモトラケ島(現在のサモトラキ島)で発掘され、現在はルーヴル美術館に所蔵されている勝利の女神ニーケーの彫像。
大理石製で高さは328cm。
最初の発見は1863年で、フランス領事シャルル・シャンポワゾによって胴体部分が見つけられた。
それに続いて断片と化した片翼が見つかった。断片は全部で118片にのぼる。
その後復元された像は1884年にルーヴル美術館の『ダリュの階段踊り場』に展示され、現在に至る。
右腕は1950年に発見され、ルーヴル美術館に保管されている。手は大きく広げられている。


Victoire de Samothraceサモトラケのニケのレプリカ


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