仁義がないにもほどがある「仁義なき戦い」1972年

今朝はひさかたぶりの「仁義なき戦い」の鑑賞となる

松方さんの玩具店の死に様と
松方さんの葬式で菅原さんが撃ちまくり金子さんに「まだ玉残っとりますよ」とゆーとこだけは
よく覚えてましたが

人間関係　力関係　組関係　とか　その他の細かいディテールのほぼ全てを忘れとりました
その次々に続投される続編で同じ登場人物が違う役柄で話がぐっちゃんぐっちゃんにミキサーされますもんで
記憶もぐっちゃんぐっちゃんですねん
続編で　よくでけてたんは　広島死闘篇だけかと記憶します

ヒート　あれらはオメコの汁で飯喰うてるんで　「仁義なき戦い・広島死闘篇」

改めてこの歳にして見返してみると　この大一発目のオリジナル
実に話がコンパクトにうまくまちめられている
とにかく金子信夫が悪過ぎる
しかも殺されないで生き延びてるし

(あらすじ)
敗戦直後の呉。
闇市の食堂で広能昌三(菅原文太)のもとへ、友人が怪我をして駆け込んでくる。刀を振り回している暴漢に襲われたと言い、山守組へ連絡を頼まれた広能は事務所におもむき大勢で現場にかけつける。そこで広能は暴漢を射殺するが、逮捕され刑務所に収監される。
そこで土居組若衆頭の若杉寛(梅宮辰夫)と知り合い義兄弟になる。
まもなく保釈され山守組組員になったが、市議選に絡んで土居組と山守組は敵対するようになる。
自ら土居組組(長名和宏)暗殺を引き受け成功させるが、逮捕され刑務所で服役する。

若杉寛は後に山守組につき、広能逮捕後、山守の本性に気付き神原射殺後に逃亡中の隠れ家を警察に踏み込まれ射殺される。
密告者は山守義雄（金子信雄）か槙原政吉（田中邦衛）と推測される。

その間、呉では土居組は壊滅し山守組は大組織になるが、若衆頭の坂井鉄也（松方弘樹）一派と幹部の新開宇市（三上真一郎）一派が対立し衝突する。
新開宇市一派が壊滅し坂井鉄也一派が勝利するが、そこへ講和条約の恩赦で仮釈放された広能昌三が戻ってくる。
さっそく組長の山守が接近し、反逆の意を表す坂井鉄也暗殺を頼み込む。
しかし偶然出会った坂井にそれを知らせ和解を説くが、坂井はその夜自分を亡き者にしようとした山守宅乗り込み引退を迫る。
そして反対派の幹部の矢野修司も暗殺する。
それを広能は旅先で槙原政吉から電話で知らされ呼び出されるがそこには山守がいた。責められ再び協力を迫られるが両方を非難して縁を切る。
しかし、けじめをつけるために単身、坂井の元へ乗り込むが待ちかまえていた子分たちに取り押さえられてしまう。車に乗せられ本心では弱気になっている坂井の告白を聞き解放されるが、その後坂井は殺されてしまった。
広能は大規模な坂井の葬儀に私服姿で式場を訪れるが、敵対した山守たちによって営まれていることへの坂井の無念さを代弁するかのように、銃を供物に向かって乱射する。

梅宮さんが肝座り過ぎで一番強そーやし　
おまわりさんに囲まれて寝っころがったまま不敵な笑みを浮かべてピストル撃ちまくり　殺される姿はカッチョ良すぎ
当然ヒーロー菅原さんも肝っ玉座り過ぎで　無駄に暴れたり暴言を吐いたりしないし
純朴でまっすぐで
梅宮さんと菅原さんだけが仁義を通してまして　他の全員　仁義がないにもほどがあります
松方さんも渡さんも　この時代はビンビンのパンクスです
渡さんはこの一発目では死ななかったんですね　
田中さんは狡い設定でしたのね
川谷さんの死に方も微妙に工夫を凝らしていて印象深いです

やっぱしなんべん見ても日本の誇る熱苦しい名作シネマですな

「仁義なき戦い」

監督深作欣二（1930年7月3日 - 2003年1月12日) 42歳
脚本笠原和夫
原作飯干晃一
製作俊藤浩滋・日下部五朗

出演者
菅原文太（1933年8月16日 - ）39歳
梅宮辰夫（1938年3月11日 -）34歳
金子信雄（1923年3月27日 - 1995年1月20日）49歳
松方弘樹（1942年7月23日 - ）30歳
田中邦衛（1932年11月23日 - ）40歳
渡瀬恒彦（1944年7月28日 - ）28歳
川地民夫（1938年7月21日 - ）34歳
渚まゆみ（1944年10月10日 - ）28歳

音楽津島利章
撮影吉田貞次
編集宮本信太郎
製作会社東映
配給東映
公開 1973年1月13日