「団鬼六 女秘書縄調教」
1981年
監督: 伊藤秀裕
原作: 団鬼六
脚本: 松本清治
出演
麻吹淳子
高橋明
早川由美
高原リカ
中原潤
明石勤
う〜ん 困った
西村昭五郎もんと違うと こーも勝手が違うもんなんかと
監督は伊藤秀裕さんとゆー 知らない人
何が違うかとゆーと
「ちゃんとしてる」とゆーことです
だって昭五郎ってば全然ちゃんとしてないんですもーん
ご都合主義と突拍子もない台詞と時にはグダグダグルーヴ(グダグダなのにグルーヴ感があるっつーのがミソです)
そーゆーわけで今回のこの「女秘書縄調教」はあまりオモシロおかしくありません
オモシロオカシクはありませんが ダメなのかっつーと 全然ダメではなく
ちゃんとキッチリまじめに丁寧に作りこまれていますし
淳子ちゃんも 相変わらず一切の手抜き無しの職人的苦悶恍惚顔パフォーマンスのオンパレードです
本当にきつめきつめのイイ女にも見えますし
ピンチ顔・羞恥顔・苦悶顔・恍惚顔・悦楽顔の使い分けも完璧です
それなのに 中盤からお話が
「何もできない男とどこへも行けない女」のちょっとした愛の交歓みたいな
映画的展開になっていき 困ったもんなのです
確かに その間の刺青彫り中の淳子ちゃんの脂汗と苦悶と恍惚ない交ぜの表情は素ん晴らしいもんはありますが
昭五郎派としては「何気取りくさっとーんねん!」ってゆーことにもなります
いや 映画なので それでイイんですが
なんかオモンナイわけなんですな
昭五郎節のめちゃくちゃ土方加減が恋しくなってしまうのです
そんなにお話をかっこよくしといてオチはどーつけるつもりやねん
案の定 最後の乱交(?)はグダグダのSEXシーンでお茶を濁してます
SM映画なのに
麻吹淳子ちゃんのダイナマイトボデーと色んな奥深い表情は一杯見れるのですが
西村昭五郎愛好家としては何か物足りない食い足りない慊いわけです
前半に折角お浣腸シーンはあるのですが 脱糞は無し
刺青中のお漏らしはあります、この時の淳子ちゃんの泣きじゃくる表情が今回一番のハイライトともいえます
我等が高橋明兄ぃはもー1970年代のチンコビンビンな野獣味溢れた若者ではなく
渋いおやっさんになっています これが80年代の高橋明です
高橋明さんは2011年10月22日にお亡くなりになられたそーです
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