中2に自殺迫った疑い、継父再逮捕へ 西東京の虐待事件
東京都西東京市で今年7月、中学2年の男子生徒(当時14)が継父から虐待を受けて自殺したとされる事件で、
警視庁は継父の無職村山彰被告(41)=傷害罪で公判中=を自殺教唆の疑いで近く再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者への取材でわかった。日頃の暴力や「死ね」といった言動が自殺につながったと判断した。
捜査関係者の話では、村山被告は7月29日、自宅でこの生徒の顔を殴るなどの暴行を加えたうえ、
「24時間以内に首をつって死んでくれ」と言うなどして、生徒に自殺を迫った疑いがもたれている。
生徒は翌日朝、自宅で首をつって自殺した。
村山被告は同29日の暴行でけがを負わせた疑いで逮捕、
起訴された。今月20日に東京地裁立川支部であった初公判では、傷害罪について「何とも言えません」と認否を保留。
検察側の冒頭陳述などによると、村山被告は昨年4月ごろから、
しつけなどと称して暴力をふるうようになったという。遺体には数十カ所のあざがあった。
今年6月には生徒の足を蹴って動けなくさせたという。
周囲に暴行を気づかれないように、学校を休ませて外出もさせなかったといい、警視庁は逮捕監禁の疑いでも調べる。
2014年10月29日 朝日新聞DEGITAL)
「24時間以内に死ね」息子に自殺唆した疑いで再逮捕
西東京市で中学2年の長男が父親から暴行を受けた後、自殺した事件で、
父親が「24時間以内に自殺しろ」と迫ったことが自殺につながったとして、警視庁はまもなくこの父親を再逮捕します。
村山彰被告(41)は西東京市の自宅で7月、中学2年の長男(14)に「24時間以内に首でもつって死んでくれ」と迫り、
自殺を唆した疑いが持たれています。
村山被告は長男の顔や体を何度も殴り、大けがをさせたとして逮捕・起訴されています。
長男は暴行を受けた翌日に自殺しましたが、遺体には全身に数十カ所のあざがあったということです。
警視庁は、自殺教唆の疑いで村山被告を再逮捕するとともに、暴行の発覚を防ぐために長男に学校を休ませていた可能性もあるとみて、
逮捕監禁の疑いでも調べる方針です。.
(テレビ朝日系(ANN) 10月29日)
「24時間以内に首をつって死んでくれ」中2虐待自殺、村山彰容疑者(41)2014年8月
中2虐待自殺:グローブつけて殴る…父、ボクシング経験者
西東京市の中学2年の長男(14)が虐待を受けた後に自殺した事件で、
傷害容疑で逮捕された父親の無職、村山彰容疑者(41)が
「ボクシングのグローブをはめて長男を殴った。これまでも、長男を強くするために殴ったことがある」と供述していることが
警視庁田無署への取材でわかった。
村山容疑者はボクシング経験者で、自宅からボクシンググローブが見つかったといい、長男が日常的な暴行を苦に自殺したとみて調べている。
村山容疑者は7月29日午後1〜2時ごろ、自宅アパートで、長男の顔を殴るなどして負傷させたとして逮捕された。
翌30日午前8時50分ごろ、長男が自室で首をつって自殺しているのを母親が発見し通報しようとしたが、
村山容疑者から「(警察に)捕まる準備をするから待て」と止められたという。
結局、約50分後に村山容疑者が自分で消防に通報。田無署の司法解剖の結果、長男は窒息死で、全身に数十カ所のあざや擦り傷があった。
村山容疑者は3〜4年前から長男の母親と同居し、2年前に結婚した。
長男と血縁関係はなかった。母親は「同居を始めてすぐに暴行が始まった」と説明しているといい、田無署は虐待の経緯などを詳しく調べる。
(毎日新聞 2014年08月02日)
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虐待容疑の父親「24時間以内に死んでくれ」
東京・西東京市のアパートで先月30日、中学生の男子生徒が自殺し、
父親が前の日に殴るなどの暴力を振るって大けがをさせていたとして逮捕されました。
父親は息子を殴った直後に「24時間以内に首でもつって死んでくれ」と言っていたということで、
警視庁は父親の虐待と暴言が自殺の引きがねになったとみて調べています。
この事件は、西東京市北原町に住む無職の村山彰容疑者(41)が
14歳の中学2年生の長男の顔や胸を殴るなどして大けがをさせたとして、傷害の疑いで逮捕されたものです。
長男は暴行を受けた翌日の先月30日、自宅で首をつって自殺しています。
警視庁は詳しいいきさつを調べていますが、
村山容疑者が調べに対し「殴った直後に『24時間以内に首でもつって死んでくれ』と言った。自分が長男を殺したようなものだ」
と供述していることが警視庁への取材で分かりました。
長男は母親の連れ子で、村山容疑者とは母親と共に4年ほど前から一緒に生活していたということですが、
母親は調べに対し「村山容疑者が一緒に暮らし始めたころから長男を殴ったりしていた」と話しているということです。
警視庁は、長男が村山容疑者から日常的に虐待を受けていたことに加えて、
前日に自殺を唆すような暴言を吐かれたことが自殺の引き金になったとみて捜査しています。
(NHK NEWS WEB 8月1日 )
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逮捕の父親 虐待隠すため学校休ませたか
東京・西東京市で、自殺した中学生の長男に殴るなどの暴力を振るっていたとして父親が逮捕された事件で、
ことしの6月中旬に父親が「長男を体調不良で休ませる」と電話で伝えていたことが分かりました。
同じころに長男への虐待が激しくなったということで、警視庁は虐待を隠すために学校を休ませた疑いがあるとみて捜査しています。
この事件は、西東京市北原町に住む無職の村山彰容疑者(41)が、
14歳の中学2年生の長男の顔や胸を殴るなどして大けがをさせたとして傷害の疑いで逮捕されたもので、
長男は先月30日、自宅で首をつって自殺し、全身にあざがあったことから、警視庁は村山容疑者の虐待を苦にして自殺したとみています。
警視庁や教育委員会によりますと、長男はことしの6月中旬から学校を休んでいましたが、
村山容疑者が「体調不良などのためしばらく休ませる」と、事前に学校に電話で伝えていたことが分かりました。
一方、母親は調べに対し、
「同じ6月中旬ごろから夫の虐待がより激しくなって、長男の顔が腫れ上がったりしていた」と話しているということです。
警視庁は村山容疑者が、エスカレートした長男への虐待を隠すために学校を休ませた疑いがあるとみて捜査しています。
(NHK NEWS WEB 8月1日 )
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傷害容疑:長男自殺 全身にあざ…41歳の父親逮捕
中学2年の長男の顔などを殴ってけがをさせたとして、
警視庁田無署は31日、西東京市北原町1、無職、村山彰容疑者(41)を傷害容疑で逮捕したと発表した。
長男が30日に自宅で自殺しているのが見つかり、全身に数十カ所のあざがあったことから暴行が発覚。
村山容疑者は「以前から子供を強くするために殴っていた」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は7月29日午後1時から2時までの間、自宅で長男の顔などを数回、拳で殴るなどしてけがをさせたとしている。
同署によると、一家は両親と長男、次男の4人暮らし。
長男は母親の前夫との間の子で、6月13日から体調不良などを理由に学校を休んでいたという。
村山容疑者が日常的に長男を虐待していたとみて調べている。
西東京市教育委員会によると、長男の担任は昨年の2学期と今年の1学期に目や頬のあざに気付き、話を聴いたところ、
長男は2度とも父親からの暴力を打ち明けたという。
だが、あざなどが頻繁に見つかるわけではなかったため学校側は虐待とまでは考えず、児童相談所に通告していなかった。
長男が休むようになってから担任は家庭訪問を申し出たが、
両親から「来ないでほしい」と断られたという。長男は自宅で首をつっているのが見つかり、遺書は発見されていない。
(毎日新聞 2014年07月31日)
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村山彰(41) 14歳連れ子を4年間暴行「自殺しろ」と迫った
7月30日、西東京市の村山彰容疑者(41)の長男が首を吊って自殺した事件で、
傷害の疑いで父親を逮捕しました。
30日朝、母親が自宅で首をつっている長男を見つけ119番し、遺体には古いものも含め、
顔や胸、足などにあざがあり、田無署が両親に事情を聴いたところ、村山容疑者が暴行を
加えたことを認めた。
父親は29日午後、自宅アパートで、長男の顔や腹を殴ったり蹴ったりしてけがをさせた。
ふすまの開け閉めが悪かったので殴った、などと暴行を認めています。
長男を強くするため、前からよく殴っていた等と、教育だったと主張しています。
母親は「長男は殴られて顔が腫れ、6月中旬ごろから学校を休んでいた。
学校には村山容疑者が、家庭の事情などでしばらく休ませると連絡を入れた」と話している。
母親の説明では、6月中旬に村山容疑者が暴行を加えたため、長男は顔が腫れ、脚を
引きずるようになった。
暴行が露見するのを恐れた容疑者が、学校に行くのを禁止して、自ら学校に電話を
したとみられる。
西東京市教育委員会によると、去年秋と今年春、中学校の担任教諭が顔にあざがあるのを
確認し、長男は「父親にたたかれた」と説明していたという。
同級生は長男の身体にアザがあるのを見ており、父親から暴行されているのを皆知っていた。
田無第二中学校、担任は父親から暴行を受けているのを知っていたが、
父親から学校を休ませると電話があると、何もせず放置した。
担当教諭によると長男は6月13日から登校しなくなった。村山容疑者は学校側に
「本人の事情」などと説明し、担任が長男に接触するのを拒んだ。
しかし教諭はそのまま放置し、児童相談所や警察、校長などにも知らせなかった。
都小平児童相談所によると、誰からも長男に対する相談は受けていない。
父親の村山彰(41)は自殺前日に暴行を振るった際に「24時間以内に首をつって死んでくれ」
と長男に迫っていた。
父親が自殺を迫ったのは7月29日午後2時すぎだったと考えられています。
長男は自分の部屋の2段ベッドの手すりにタオルをかけて、首をつって自殺しました。
長男は父親とは血のつながりはなく、母の連れ子だった。
長男と村山容疑者は3~4年前から同居していた。
容疑者は4年前、長男の母親と交際するようになり、2年前に結婚したが
4年ほど前に同居を始めた直後から、長男への暴行を始めていた。
夫婦にはほかに2歳になる次男がいる。
母親と担任は長男への暴行を知っていたが、見て見ぬ振りをして助けなかった。
そして「24時間以内に首を吊って死ね」と言われたことで、絶望して死んだと考えられます。
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<児童虐待>相談7万件超え 調査開始以来初 13年度
2013年度に全都道府県と政令市、中核市の児童相談所(児相、207カ所)が対応した児童虐待の相談件数は7万3765件(速報値、前年度比10.6%増)となり、
1990年度の調査開始以来、初めて7万件を超えたことが4日、厚生労働省の調べでわかった。
同省は「通告のあった子供のきょうだいの安全確認を強化したり、警察からの通告が増えたりした影響が大きいが、虐待そのものも増えている可能性はある」と分析している。
自治体別では、大阪府が6509件で最多。
東京都5414件、千葉県4561件と続いた。
前年度からの増加率が高いのは▽鹿児島県(2.43倍、231件)▽鳥取県(1.50倍、155件)、川崎市(1.50倍、1696件)など。
児相所長が虐待する親の親権停止(最長2年間)を家庭裁判所に申し立てたのは16自治体で23件。
うち9件は本決定で認められた。
親権停止が認められたのは
▽性的虐待で施設に保護された子について、虐待を認めないまま服役した父親が、出所後に施設から子を取り戻そうとする可能性がある
▽養育放棄で保護された子が、腎機能の悪化で腎臓移植のため日本臓器移植ネットワークに登録したが、両親が登録を抹消しようとした
--などのケース。1件が申し立てを却下され、4件は審判中。取り下げは9件あった。
同省は昨年8月、虐待通告のあった子供にきょうだいがいる場合、きょうだいも原則として48時間内に安全確認するよう自治体に通知した。
警察からの通告について同省は
「配偶者間暴力への対策を強化していることを背景に、父母間の暴力を目撃したことによる心理的虐待の通告が増えている」としている。
(毎日新聞 8月4日)
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