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『セロニアス・モンクのいた風景』
村上春樹
新潮社から出てるのに ちょっこし値が張るのは 部数が少ないからか?
ひっさしぶりの読書 ひっさしぶりのハルキ本
ネタはモンク
やっぱし ハルキは違う
他のジャズマニアの人やフツーの翻訳家の人が書いたら多分すげー退屈で読むのがメンドーくさくってたまらんところを
スイスイ進むで
ありがとうハルキ
多分ネタの取捨選択の段階からハルキ節が回せるもんを選んどるやろーし
文面を訳しただけやと こーはならんだろーと思います
自分はジャズ類を聴き出してまだ10年は経ってないし
好き嫌いが激しく 食わず嫌いもはなはだしいので
わからないことだらけの世界ではありますが
それでも このモンク本は腑に落ちることばかり
内容は 色んな人たちが モンクってこーゆー時はこーゆーにしとったでーとか
モンクはこーゆーことゆーとったでーとか
こんな場所でこんなことしとったでーとか
そーゆーわかりやすい内容で
めんどくさい音楽的な固有名詞があまり出てこないので
とっつきやすい
JAZZ専門特権階級意識みたいなんも少なく 普遍的
素人でもとっつけますとゆーやつ
でも1枚ぐらいはモンクのアルバムを耳にしとった方が 理解しやすいっちゃーしやすい
今の世の中やったらYOU TUBE あたりですぐ聴ける利便はあるし
自分は図書館で借りたやつをダビングして 10回ぐらいは聴いたことある程度
↓こいつです
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とにかく ピアニストにしては特徴的やからね
決してムツカシーわかりにくいことやっとるわけではなく
POPやし スゥイングでけるダンスミュージックやと思うんやが
調子っぱずれなことを かましまくるんが特徴なモンク
そして この本にはバップができあがっていく過程をドキドキする言い回しで書いていてくれていて
親切だったりもします
構成もエエんでしょうな まずはハルキの人生で出会ったモンクのアルバムと その出くわし方から始まり
モンクを録音しよーとやってきたおばはんの見たモンクの家をか初対面の奴の対応の仕方とか
そーゆー敷居の低いところから徐々に徐々にっつーのが親切設計です
ガイコクの方のことをガイコク人が書いてるのでガイコクの固有名詞が多くでできますが
知ってる固有名詞でてきたら嬉しいし
知らない固有名詞が出てきたら 調べてみたくなる
そーゆー知的好奇心をそそる 言い回しなのですな
決してハルキ節がしゃしゃり出たり ポエムに転がったりもせず
それでも 頑としてハルキ的な言い回しであったりもしてオモロイわけですな
古い言い方ですと「ハルキの事を嫌いになってもモンクの事は嫌いにならないで下さい」とゆーやつ
セロニアス・モンク
(Thelonious Sphere Monk、1917年10月10日 - 1982年2月17日)
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ハルキのモンク初体験アルバムは「5 by Monk by 5 」らしーです
セロニアス・モンクのいた風景/村上春樹
この男を録音しよう!/ロレイン・ゴードン Monk (Lorraine Gordon)
それからゾンビ・ミュージックがやってきた/メアリ・ルウ・ウィリアムズ1954年 Then Came Zombie Music (Mary Lou Williams)
マッド・モンク/メアリ・ルウ・ウィリアムズ 1954年 The Mad Monk (Mary Lou Williams)
ビパップ・ハリケーンの目/トマス・フィッタリング The Eye of the Bebop Hurricane (Thomas Fitterling)
彼のすべての曲は歌えたし、スイングできた/スティーブ・レイシートマス・フィッタリング
Introduction to Thomas Fitterling, Thelonius Monk: His Life and Music (Steve Lacy)
通常のピアニストがまず行かない場所に/ナット・ヘントフ(1961年)The Jazz Life (Nat Hentoff)
モンクと男爵夫人はそれぞれの家を見つける/デヴィッド・カスティンパノニカ・ド・コーニグズ Monk and the Baroness Each Find a Home (David Kastin)
ジャズという世界でしか起こりえなかったものごと/ダン・モーゲンスターン 1960年 An Evening with Monk (Dan Morgenstern)
モンクとコルトレーンの夏/ベン・ラトリフ excerpts from Coltrane: The Story of a Sound (Ben Ratliff)
いちばん孤独な修道僧(モンク)/バリー・ファレル『タイム』1964年2月28日に掲載された記事。The Loneliest Monk (Barry Farrell)
ブラインドフォールド・テスト/レナード・フェザー 1966年 Blindfold Test (Leonard Feather)
セロニアスが教えてくれたこと/オリン・キープニューズ Theronious and Me (Orrin Keepnews)
セロニアス・モンクの人生の一端となること/ジョージ・ウィーン 2003年 excerpts from Myself Among Others: A Life in Music (George Wein)
私的レコード案内/村上春樹
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↑この3枚組が お得だったので 昨日ポチしました
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↑次はこのあたりかな
村上春樹「海辺のカフカ」をとりあえず読み終わったのですが
「走ることについて語るときに僕の語ること」 村上春樹
村上春樹「東京奇譚集」を読み終える
1Q84
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