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「人生が終わったような恐怖を覚えた」宮崎強姦ビデオ

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<宮崎強姦ビデオ>被害女性が手記「人生終わった恐怖」


宮崎市のオイルマッサージ店での女性客らに対する強姦罪などに問われた経営者の男(44)の弁護士が、男が盗撮したビデオの処分を条件に被害者側に告訴取り下げを求めた問題で、
被害女性が代理人弁護士を通じて21日、手記を公表した。
示談交渉で初めてビデオの存在を知り「人生が終わったような恐怖を覚えた」と訴えている。
被害者側弁護士も当時の経緯を文書で正式に発表した。

被害者側弁護士によると、
起訴前の昨年3月に被告側弁護士から「無罪の決定的証拠であるビデオを法廷で上映することになるが、被害者はそれでもいいと考えているのか」などとして、
ビデオを処分する代わりに示談金なしで告訴を取り下げるよう求められた。
翌日、捜査機関にビデオの複製が提出されたが、
その後も「ビデオの原本をどうするか」などと示談を迫られた。

女性は手記で、被告側から交渉を持ちかけられた当時の気持ちを
「脅されたような恐怖でいっぱいでした。私に返して当然のビデオを処分することが私のメリットであるかのような説明も納得できるものではありませんでしたし、(示談金)0円という提案も私を被害者としてすら認めないというように感じられた」としている。

法廷での証言のため、ビデオを確認しなければならず
「自分がレイプされている映像を見て、家に帰りつくと猛烈な頭痛に襲われました。夢に出てきて眠れず、次の日は仕事を休んでしまいました」と2次被害に苦しんだ経験も明らかにした。
一方で問題が報道され、インターネット上の励ましの意見を見て
「泣きそうになりました。頑張って法廷に立った甲斐がありました」とつづっている。

被害者側弁護士などによると、原本はまだ被告側が所持しているとみられる。
捜査関係者によると、他の被害者女性も盗撮されており、
女性は「一刻も早く盗撮ビデオを私や他の被害者に返してほしい」と訴えている。

起訴状によると、経営者は2010~13年、店で20~40代の女性客らに暴行したなどとして14年2~7月、強姦と強姦未遂、強制わいせつ罪で起訴された。
起訴内容を否認している。
被告側弁護士は示談交渉について「被害者の不利益が大きいと考え、選択肢として示した」としている。

 
(毎日新聞 2915年1月21日)

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