とりあえず1回聴いた感想から述べてみましょう
Marc Ribot's Trio
Live at the Village Vanguard
Marc Ribot – guitar
Henry Grimes - bass&Violin
Chad Taylor - drums
Marc Ribot Trio , Henry Grimes , Chad Taylor , London 2011
Recorded
June 30, 2012
Village Vanguard, NYC
1."Dearly Beloved" (John Coltrane) - 15:06
2."The Wizard" (Albert Ayler) - 7:59
3."Ol' Man River" (Oscar Hammerstein II, Jerome Kern) - 6:37
4."Bells" (Ayler) - 19:09
5."I'm Confessin' (That I Love You)" (Doc Daugherty, Al J. Neiburg, Ellis Reynolds) - 8:12
6."Sun Ship" (Coltrane) - 7:15
Live at the Village Vanguardクリエーター情報なしPi Recordings
1枚目 MARK RIBOT /ROOTLESS COSMOPOLITANS
で
2枚目は最新作を入手しました
Wikiのディスコグラフィーにも載っていないぐらいですから新しいんでしょう
選んだ理由は トリオ編成だからです 音数が多すぎることもなく少なすぎることもなく
ちょうどいい感じの隙間感のある音かなぁ~と
それは とても甘い考え方でした
ライヴアルバムとゆーのは その人の有名曲ばっかし入ってるんではなかろかと
ベストアルバムに近い構成ではなかろかと
では マーク・リボーにおける「有名曲」とか「ベスト」とかは どのようなもんであろーか?と
永ちゃんの「アイラヴユーOK」みたいな曲はマーク・リボーではどーゆー曲を指すんか?みたいな
1曲目は大事です ライヴのド頭ですから つかみですから
これ いきなしベーシストのHenry Grimes(born November 3, 1935)の奏でる野太いバイオリンソロから始まります
ジョン・コルトレーンゆー有名人の曲ですが 私は知りません
オシャレに徐々にとゆー感じではなく いきなしのサイケデリックです
ギターとドラムが絡みついていくわけですが カオス状態です 1曲目からレベル100
頂点です怒涛です ドラマーも力持ちな感じがします 筋肉太いと思います 手数も多く
力任せに叩いてる感もあります 全員怒ってるんちがう?とゆー怖さです
舐めていました マーク・リボーのことを
2曲目でホッと一息ポップソングなのかと思いきや
そんなわけはありません
ポップな感じはそんなに続かず やっぱし怒涛のサイケデリックにてカオスな展開になります
もーここまで そーゆー感じで攻めてくるんなら こちらだって覚悟します
イイ曲や落ち着いた癒しソングで 逃げ場を作ろうなんざ 悠長な構えは止めにします
弾いてるマーク・リボーはどーせ鬼気迫る気概なんでしょうから
でも ジャンルはジャズなんですよね?
4曲目でようやく 親しみのありそーなメロディーラインが出てきますが それも束の間
原曲が Bells- Albert Ayler- Town Hall こんな按配なので仕方アリマセン
それにしても どーゆー選曲のセンスなんでしょう?
私らみたいに 昭和歌謡曲に親しみ ビートルズやストーンズを通りパンクにビックらこいてたぐらいの フツーの道程を辿ってきた人間には 理解でき難い世界です
5曲でやっとこさおとなしめのジャズが流れてきてホッとします
Marc Ribot Trio - I'm Confessin' (That I Love You)
ジャンルがジャズとゆーことで 悠長な心構えでいました
大人の落ち着いた しっとりした
そーゆーのとは無縁の世界が展開するだけです
エエ歳の大人(この録音の時点でマーク・リボーは57歳です)が奏でる音ではありません
マーク・リボーは音楽やっていなかったら 連続猟奇殺人者になっていてもオカシクありません
SUN SHIP - MARC RIBOT TRIO - LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD
原曲をYou Tubeで探してみました
1John Coltrane - Dearly Beloved
2Albert Ayler - The Wizard
3Paul Robeson - Ol' Man River (Showboat - 1936) J.Kern O. Hammerstein II
4Bells- Albert Ayler- Town Hall
5Rudy Vallee - Confessin' (That I Love You) 1930
6John Coltrane - Sun ship (1971)
こんな曲構成なので仕方アリマセンね
マーク・リボーの1stアルバムがずいぶんと幼く軟弱な感じ(全然そんなことないキレッキレのアルバムですけど)さえしてきます
自称ハードコアな人や自称サイケデリック自称カオスな人はマーク・リボーに土下座して
頭をゴリゴリコンクリート剥き出しの床に擦りつけられても仕方ないと思います
同じトリオなのに↓はおとなしめですな
Marc Ribot Trio - Fat Man Blues
Marc Ribot Trio Cd release show Part 1
Marc Ribot Trio with Mary Halvorson at The Stone Pt 1