安藤サクラシネマ
「百円の恋」
レイジングブルの逆回しとゆーか 安藤サクラはほぼロバート・デニーロである
やさぐれた引き篭もり32歳処女のダルダルにたるんだ肉体からキレッキレ女子ボクサーのカラダに変身もしている
かといってロッキーのノリではなく 世の中そんなに甘くはないが頑張ってみればちぃとはエエことはあんでと
そして安藤サクラは徹底的にぶっさいくな顔面が丸出しである
本当に 呆れ返るぐらいにぶっさいく 目は離れてるわ腫れぼったいわロンパリっぽいわウーパールーパ系の魚顔
でも なんか強烈に魅力的な顔面 凄いイイ顔面 なんかズルいわ この顔面ゆーぐらいに羨ましい顔面の持ち主であります
浮き沈みダイエット「レイジング・ブル」
どこでロッキーに変身するんかなーと見てたら
新井浩文が豆腐屋の女子の方に乗り換えてから
ビッチビチのキレっキレに変身
多分レイジングブルのデニーロ(そこまで強力で徹底的に大変身ではないが)方式で
デブデブに太らせて撮影 そこから一気に絞りあげて撮影の方式かと思われます
このデブデブ期もキレキレ期もどちらの安藤サクラも抜群にヨイ
デブデブ期はどれぐらいにイイかっつーと「その夜の侍」で「三日月」を歌ってる安藤サクラぐらいにヨイ
背中の肉ね 尻の上の腰肉が素晴らしいデブっぷり
ダルダルですが 引き篭もり内弁慶のダメダメ駄目娘ちゃんなので
初社会生活のコンビニバイトでは 蚊の鳴くよーな声でしか他人と喋れへんし
同僚のずっと喋り続けるウザい親父に処女奪われるし
同棲しかけた新井君に「おまえ調子乗んなよ」的なことをサラっと言われてるし
そしてハイライトの安藤サクラキレキレ期は初めて見る
これぞカタルシスである
安藤サクラとゆー女優さんはだいたいダラシナイカラダのダラシナイブサイクの腐女子役しか見たことがない自分は
ビックリ仰天である
ここまで変化をつけれるゆーんなら もーデニーロの称号を与えてもエエんではないかと思う
ここまででける女優様は初めて見たのです
とにかくキレキレの練習風景と
レイジングブルの控え室からリングに向かう伝説の1カットを彷彿させるアレを見事に再現している
ただし 登場曲はコンビニのあの💢イラッとくるぐらいにひつっこく鳴ってる百円ソング
これはお世辞ゼロでカッコエエ
自分は このあたりでけっこう泣いてしまった
たいがい日本映画は思わせぶりでゴングで終わるんだが
ここからまた現実は全然ロッキーのようにいくわけはないでーでボッコボコにやられる安藤サクラ
あんなにカッチョエエ練習風景とは打って変わって キレッキレに練習しても殴り合いには あんまし関係ないでと
とにかく弱い弱い ボッコボコ
ちぃちだけは 撮影のトリックとズルで1回だけ左を当てさせるカットはあるが
そんな明日のジョーみたいに世の中はいかず パッコーンとまた殴り返される始末
倒れた 目の前では新井君が帰ってるし
でもね救いはあります 体育館の前でちゃんと新井君が待ってくれてるし
ロッキーとエイドリアーンみたいな感動はないが それがまたヨイ
「オマエ酷い顔」と「飲みに行こ」と手を引っ張られ ぐしょぐしょに泣くサクラ
当然 観客もそちらこちらで泣いてるやろ 特に女子な
今まで1回も勝ったことなかったから 今までイイことなんて何ひとつなかったから
勝ちたかってんやろー
その後の結局負け組の二人を見たいね
またデブデブの最低な奴に戻るんか
32歳はまだまだ若いもんね
DVD化される時は特典映像でトレーニングシーンが入ってんのんかな?
テレビでNHKの特番で 安藤サクラの肉体改造ドキュメントなんかやってくれへんのかな?
キネマ旬報 2014年11月下旬号 No.1676クリエーター情報なしキネマ旬報社
安藤サクラと坂田利夫と117クーペ「0.5ミリ」