さすが みすず書房
動くものはすべて殺せ――アメリカ兵はベトナムで何をしたか
KILL ANYTHING THAT MOVES
The Real American War in Vietnam
著者
ニック・タース
訳者
布施由紀子
みすず書房
動くものはすべて殺せ――アメリカ兵はベトナムで何をしたかクリエーター情報なしみすず書房
目次
序 作戦であって逸脱ではない
第一章 チェウアイ村虐殺事件
第二章 苦難を生むシステム
第三章 過剰殺戮
第四章 くり返された蛮行
第五章 終わりのない苦悩
第六章 バマー、“グーク・ハンター”、デルタのばらし屋
第七章 戦争犯罪はどこへ行った?
エピローグ さまよえる亡霊たち
ベトナム戦争で民間人になされた、アメリカの戦争犯罪の驚くべき実態。
4時間で500人以上の村人を虐殺したミライ(ソンミ村)虐殺のような残虐な事件は逸脱であり、
ごく例外的な出来事だったと、これまで教えられてきた。
しかし現実には、あの戦争を通じてベトナムの非戦闘員に加えられた暴力はけっして例外的なものではなく、
むしろ、“動く者はすべて殺せ"という命令の下になされた軍事作戦の一部だったのだ。
国立公文書館資料の粘り強い調査や、事件にかかわった帰還兵や内部告発者、さらにベトナム人生存者
へのインタビューによって、アメリカ軍と政府の政策がどれだけ多くの無辜の住民を
殺し傷つけたか、そして軍司令部と国防総省はその事実をいかに隠蔽してきたかを、初めて明らかにした。
ショッキングな戦闘の詳細を通じて、アメリカ軍のほぼすべての部隊が、
恐るべき戦争機械として避けがたく作動していたことがわかる。
本書が2013年にアメリカで刊行されるや、「パラダイムシフトを迫る画期的な戦争史」
「ベトナム戦争について書かれた最も重要な本」等々と各紙誌で絶賛され、
優れた調査報道に贈られるライデナワー賞を受賞した。
アメリカの戦争とはいかなるものか。生々しい戦慄とともに語られる戦争の真実。
ニック・タース
Nick Turse
ジャーナリスト、歴史学者。 TomDispatch.comの編集長であり、ネイション・インスティテュートの特別研究員でもある。彼の手がけた記事は、ロサンゼルスタイムズ紙、サンフランシスコ・クロニクル紙、ネイション誌など、多くの紙誌に掲載されてきた。ベトナムにおける米軍の戦争犯罪を調査した業績を評価され、ライデナワー優秀報道賞を受賞。また、グッゲンハイム記念財団、ハーヴァード大学ラドクリフ高等研究所の助成金給付研究者にも選ばれた。現在はニューヨーク市近郊に在住。
ベトナム戦争 Wiki( Vietnam War)
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