「眼中の悪魔」
山田風太郎
1948年
岩谷書店 →春陽文庫→光文社文庫
中学の時から先輩の人や 知り合った人から 山田風太郎を読みなさいと言われてて
その言いつけは守らなかった
時代小説ばっかしと思ってましたし
時代もんは 歴史の授業を寝て暮らしていたので さっぱりわからんちんやし 興味が湧くことなしのジャンルやさかい
もちろん忍法とかくノ一もわかりましぇえーんしー
でも なんかのキモチ悪いアンソロジーもんで 山田風太郎がなんべんか出てくる時があって
そん時は印象深かってんけど 時間が経つと忘れてしもてた
そのたんびに 先輩の人や知り合いの人がなんで推薦したんかわからん
そんな山田風太郎なのですが
一昨日 次男の働くブックオフに 次男がその日バイトが休みで 嫁の買い物待ちの時にぷらっと立ち寄りまして
文庫本もコーナーの前を素通りしてると
山田風太郎の入ってる棚が 僕を呼ぶん
呼ぶので立ち止まる
忍法とか時代もんとかとちゃうミステリーもんもあるんやでーと呼ぶ
仕方なく 手に取って見る
眼中の悪魔 山田風太郎ミステリー傑作選 その1巻 とくる
分厚い
パラパラっとめくると そんな時代臭いもしない
現代劇(昭和やけど)やし
ちょっと腰を据えて山田風太郎に挑戦してみよーと
予感的には ヌメヌメっとした推理小説かなーと
西加奈子のふくわらいと一緒にレジに持っていく
眼中の悪魔 45ページ
空き時間に読み 就寝前に一気に片付ける
フツーやんけ
1948年
みんな この手法を真似したんか
ジトッとはしてるけどヌメヌメ感は思ったほどない
ちょうどエエ具合にキングオブコメディの高橋健一君がエエ事件を起こしとった
そーゆー陰鬱さとか陰険さとかコソコソ感があって エエ感じではあります
次回は「虚像淫楽」です
こーやって 一個一個片付けていくのが
壮年の楽しみです
やり残してることは まだ一杯ありそーです
山田風太郎はそのひとつ
そして 平行して kindleにてもういっぺん谷崎潤一郎を一巡するんである
眼中の悪魔 本格篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈1〉 (光文社文庫)クリエーター情報なし光文社