大学襲撃、学生ら21人死亡=タリバンが犯行声明―パキスタン
【ニューデリー時事】
パキスタン北西部ペシャワル近郊で20日、武装勢力が大学敷地内に侵入して銃を乱射し、
学生や教職員ら少なくとも21人が死亡、50人以上が負傷した。
約3時間にわたる治安部隊との銃撃戦の末、襲撃犯4人は全員射殺された。
武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の一派が犯行を認めた。
襲撃されたのは、ペシャワル北東約50キロのチャルサダにあるバチャ・ハーン大学。
午前9時半(日本時間午後1時半)ごろ、
襲撃犯が壁をよじ登ってキャンパスに侵入し、建物の屋上などに陣取って発砲を開始した。
大学には学生約3000人が在籍。事件当時は詩の朗読会が行われており、外部の訪問者数百人もいたという。
地元警察によると、犠牲者の多くは男子学生寮で射殺されていた。
救出された学生は時事通信の取材に
「襲撃犯は私たちと同じくらい若く、スカーフを頭に巻き、手には自動小銃を持っていた。寮の自室に隠れている間、ペシャワルの学校襲撃事件を思い出していた」と語った。
(時事通信 2016年1月20日)