七つの大罪と四終 (The Seven Deadly Sins and the Four Last Things)
1475-1480年頃
120×150cm
プラド美術館(マドリッド)
テーブル画として描かれたもので、
中央にある大きな円の中に七つの大罪が、
周辺の四つの円に四終のそれぞれが描かれている。
中央の円は人間の瞳をイメージしているといわれ、
その真ん中には、十字架を背にしてこちら側をむいたキリストが描かれ、
キリストの足元には「気をつけよ、気をつけよ、神は見たまう」と記されている。
七つの大罪は、6世紀のグレゴリオ教皇以来、キリスト教世界では、
傲慢、
嫉妬、
憤怒、
怠惰、
貪欲、
邪淫、
大食
の順に罪深いと考えられてきた。
ボスはここでは、キリスト像の真下に憤怒を描き、
以下時計回りに、貪欲、傲慢、大食、怠惰、邪淫、虚栄の順に描いている。
四終は、死との戦いをテーマにしたもので、
死、
最後の審判、
地獄、
天国
をイメージしている。
人々は常にこれらを思い浮かべ、清く正しく生きることを求められたのである。
この絵では、左上に死、右下に最後の審判、左下に地獄、右上に天国が描かれている。
ヒエロニムス・ボス「Tabletop of the Seven Deadly Sins and the Four Last Things. 1475/80 」 インテリア アート 絵画 プリント 額装作品 フレーム:木製(茶) サイズ:M (306mm X 397mm)クリエーター情報なしアフロ