浜松4人殺傷事件 長男、家族3人を別々に襲撃 就寝中と帰宅後と…計画的犯行か
浜松市の飲食店経営、池谷久勝さん(60)方で家族4人が殺傷された事件で、
久勝さんへの殺人未遂容疑で逮捕された長男の会社員、佳峰容疑者(31)が、
久勝さん妻の美沙子さん(62)ら死亡した3人を別々に襲撃していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、
久勝さんと美沙子さんは22日未明に仕事から帰宅。
美沙子さんは上半身の複数カ所を刃物で刺されて一階の階段前で倒れており、
悲鳴を聞いて駆けつけた久勝さんと佳峰容疑者がもみ合いになったという。
久勝さんの母のまりさん(83)と長女の絵吏さん(32)の遺体はそれぞれ寝室から発見されており、抵抗した痕がなかった。
2人は就寝中に襲われた可能性が高く、静岡県警は計画的な犯行とみて捜査している。
また、佳峰容疑者は静岡県磐田市の自動車部品メーカー工場に勤務しており、
関係者によると「職場の人間関係で悩んでいる」と家族に相談していたという。
県警は23日午前、佳峰容疑者を静岡地検浜松支部に送検した。
(産経新聞 2016年4月23日)
浜松4人殺傷事件 「自分はパソコンの仕事向かないから」おとなしい子、急に変化
浜松市北区の一家4人殺傷事件で、逮捕された池谷佳峰容疑者(31)。幼少期は「おとなしい子」との印象だったが、高校卒業後は印象が急に変化した。専門学校で学んだパソコンの分野をあきらめ、自動車部品工場で働いていた。
小学校時代の同級生で、同じ情報専門学校に通った男性宅をよく訪れ、男性の両親とも雑談を交わしていた。
取材に応じた男性の両親は「昔はもの静かで、かわいらしい子供だったけれど、専門学校に入ると急に明るく、元気になって」と当時の変化を指摘。池谷容疑者は専門学校を卒業間近だったころ「自分はパソコンの仕事は向かないから工場で働く」と話していたという。
池谷容疑者は卒業後、男性の両親と疎遠になったという。現在は自宅から約20キロ離れた静岡県磐田市の自動車部品工場に勤務していた。
(産経新聞 2016年4月23日)
浜松4人殺傷事件 逮捕の長男、将来の自分は「大金持ち」卒業文集に
浜松市北区で起きた一家4人殺傷事件。殺人未遂容疑で逮捕された池谷佳峰容疑者は、小学校の卒業文集に「十年後のぼく…ゲームをつくる会社に所属。二十年後のぼく…作ったゲームが売れまくって大金持ち。三十年後のぼく…大金持ちでとても自由 老後も安心」などとつづっていた。
小・中学校時代の同級生によれば、池谷容疑者は小学生の頃からおとなしい性格で、中学時代も活発な男子のグループには属さず、地味なタイプだったという。
同級生は「もの静かで目立たず、誰かを攻撃するような人ではなかった」とし、「中学卒業後は連絡を取ることはなかった。他の同級生とも付き合いはほとんどなかったと思う。なぜこんなことになってしまったのか」と驚いた様子で話した。
池谷容疑者は近所でも目立つ存在ではなかったとみられ、多くの住民が「会ったことがない」「一緒に住んでいることすら知らなかった」と口をそろえた。
(産経新聞 2016年4月22日)