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筑後リサイクル店事件、妻の中尾知佐被告(47)に懲役30年判決


筑後リサイクル店事件
妻に懲役30年判決…福岡地裁

元従業員男性への殺人罪の成立認めず、傷害致死罪と認定
 
福岡県筑後市のリサイクル店元従業員ら3人に対する殺人や傷害致死などの罪に問われた経営者夫婦のうち、
妻の中尾知佐被告(47)の裁判員裁判で、
福岡地裁(平塚浩司裁判長)は24日、有期刑の上限となる懲役30年(求刑・無期懲役)の判決を言い渡した。
平塚裁判長は、元従業員男性(当時22歳)に対する殺人罪の成立を認めず、傷害致死罪と認定。
その上で傷害致死罪3件について夫伸也被告(49)との共謀関係を認めて
「幼児を含む3人が死に追いやられた過程は陰惨で結果は重大」と述べた。

元従業員男性への殺人罪について、
検察側は、別の同僚男性(同19歳)を両被告が暴行して死亡させた事件(時効成立)の口封じで殺害したと主張していたが、
平塚裁判長は「事件後も一緒に商業施設に出かけるなど口封じと矛盾する行動があった。死亡させるための強い暴力は見当たらず、繰り返し苦痛を与えることを意図していたと言える」などと殺意を否定した。

一方、繰り返し加えた暴行で元従業員男性が死亡したことは認め、
両被告の間に元従業員男性が不始末を起こせば暴行する「包括的な共謀関係」があったとして傷害致死罪は成立するとした。
知佐被告の義弟冷水(ひやみず)一也さん(同34歳)とその長男大斗ちゃん(同4歳)への傷害致死罪についても同様の共謀関係があったとして、
死亡を招いた直接的な暴行をしていなくても、傷害致死罪の共同正犯は成立すると結論づけた。

判決によると、知佐被告は伸也被告と共謀し、
2004年6月ごろに元従業員男性を、06年9〜10月ごろに冷水さんと大斗ちゃんをそれぞれ暴行し死亡させた。
07〜13年には知人のキャッシュカードを使って現金自動受払機(ATM)から現金計約53万円を盗んだ。

伸也被告の裁判員裁判の初公判は27日に予定されている。

(毎日新聞2016年6月24日)



筑後リサイクル店事件
知佐被告の過酷な暴力、真相は不明

福岡地裁裁判員裁判 懲役30年判決
 
福岡県筑後市のリサイクル店元従業員ら3人に対する殺人や傷害致死などの罪に問われた経営者夫婦のうち、妻の中尾知佐被告(47)の裁判員裁判は、福岡地裁(平塚浩司裁判長)で24日、懲役30年(求刑・無期懲役)の判決が言い渡された。公判で明らかになったのは、リサイクル店の経営者夫婦が暴力によって従業員に服従を強いた支配の構図だ。掃除後の店内に髪の毛が1本残っていたり、商品にほこりが付いていたら、ビンタやげんこつが飛ぶ。わずかなミスにつけ込んで徹底的に相手を糾弾し、日常的に暴力を加えて抵抗不能としていた実態が浮き彫りになった。

 「殴られる人が悪いと思った」「私も知佐被告のようになりたかった」。知佐被告の指示で従業員に暴力を振るい、傷害致死容疑で書類送検されて不起訴になった元女性店長は、検察側証人として当時をそう振り返った。外部との接触が限定された閉鎖的な空間で、暴力による支配に慣らされた心理状態が垣間見えた証言だった。

 犠牲になった3人も不始末を起こしたなどとして、殴る蹴るの暴行を受けていた。知佐被告が暴力に執着する理由として、幼い頃にしつけの厳しい親から体罰を受けるなど「不遇な成育歴」が影響した可能性は判決で指摘されたが、ここまで過酷な暴力を振るう動機など真相が解明されたとは言えない。10〜12年前に密室で起きた事件で物証や関係者の証言が限られる中、続く夫伸也被告の公判でどこまで真相に迫れるのか注目したい。

(毎日新聞2016年6月24日)

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「暴行繰り返し、陰惨」 筑後リサイクル店事件、妻に地裁

福岡県筑後市のリサイクル店の元従業員ら3人が暴行され死亡した事件の裁判員裁判で、
福岡地裁は24日、殺人罪などに問われた経営者夫婦のうち、妻の中尾知佐被告(47)に懲役30年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。
平塚浩司裁判長は「被害者との支配服従関係に乗じて、暴行をとめどなく繰り返した。死に追いやった過程は陰惨で結果は重大」と述べた。

判決理由で平塚裁判長は元従業員殺害事件について「殺意の認定は困難」として殺人罪の適用を見送り、
傷害致死罪に当たると判断した。量刑については「ほかに類を見ない事件で、法律上の上限刑が相当」と述べた。

知佐被告が否定していた夫、伸也被告(49)との共謀関係は認定された。検察、弁護側双方が控訴を検討している。

判決によると、知佐被告は伸也被告と共謀。
2004年6月ごろ、元従業員の男性(当時22)を自宅で暴行して死亡させ、
06年10月ごろには義弟(同34)とその長男(同4)を暴行で死なせた。
また知人名義のキャッシングカードで現金計53万2千円を不正に引き出した。

知佐被告は暴行を加えたのは伸也被告で
「話し合いや指示したことはない。殺すつもりもなかった」と無罪を主張していた。
検察側は、知佐被告が別の元従業員(同19)の虐待死が発覚するのを恐れ、口封じのため殺害したと主張していた。

平塚裁判長は判決理由で「口封じのためなら、直ちに殺害するのが合理的」と指摘。
また「暴行を繰り返して苦痛を与え続けることを意図したとも言え、死亡させたいという意欲があったとは認めがたい」として、殺人罪は成立しないと判断した。

一方で「(継続的な)暴行が繰り返された結果、死亡したことは認められる。夫婦間で不始末を起こせば暴力を振るうという共謀関係が成立していた」などとして、
義弟とその長男が死亡した事件を含めて傷害致死罪を適用した。

(2016/6/25  日本経済新聞)

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