交通事故死の男関与か=女子大生切断遺体事件-20日に書類送検-島根・広島両県警
島根県立大1年生だった平岡都さん=当時(19)=が2009年に行方不明となり、広島県北広島町の山中で切断された遺体が見つかった事件で、事件直後に交通事故死した30代の男が平岡さんの失踪に関与した疑いが浮上していることが、16日までに捜査関係者の話で分かった。島根、広島両県警合同捜査本部は殺人と死体遺棄などの容疑で捜査しており、20日に容疑者死亡のまま男を書類送検する。
捜査関係者によると、捜査の結果、男の所持品から失踪後の平岡さんとみられる人物の姿が映った画像データが見つかったという。
平岡さんは09年10月26日夜、島根県浜田市内でアルバイトを終えた後に行方不明となった。
同年11月6日、頭部が北広島町の臥竜山山中の林道がけ下で発見され、
その後、胴体など複数の部位が付近で相次いで見つかった。
捜査関係者によると、男は同8日、山口県内の中国自動車道で単独事故を起こし、死亡した。
平岡さんの遺体には、電話帳配布用のポリ袋の一部が付着し、近くには平岡さんの血が付いた袋の一部もあった。
同月30日には、住んでいた女子寮から約300メートルの側溝で本人のものとみられる黒いスニーカーも発見された。
捜査関係者によると、遺体の首には指の痕があり、首を絞めて殺害されたとみられる。
胴体には人為的に付けられたとみられる複数の傷があった。
警察庁は事件を、容疑者逮捕に結び付く有力情報に公費で懸賞金を支払う対象に指定している。
(2016/12/17-時事.com)
島根女子大生切断遺体、死亡の男 絞殺して自宅で切断か
7年前、広島県の山の中で島根県の女子大学生の切断された遺体が見つかった事件で、
警察では関与が疑われている男が被害者の首を絞めて殺害し、
遺体を自宅で切断したとみて調べていることが分かりました。
この事件は2009年、
広島県北広島町の臥龍山で島根県立大学1年の平岡都さん(当時19)の切断された遺体の一部が見つかったものです。
警察では当時、
島根県益田市に住んでいて遺体発見の2日後に事故で死亡した30代の男の遺品から
行方不明になったあとの平岡さんを撮影した画像が見つかったことから、
この男が事件に関わったとみています。
画像は男の自宅で撮影されたとみられていますが、
捜査関係者によりますと、警察では画像の解析結果などから男が平岡さんの遺体を自宅の風呂場などで切断したとみて、
調べているということです。
一方で、男が平岡さんを連れ去ったり殺害したりした場所の特定は難しいとしています。
また、鑑定結果などから平岡さんの死因は窒息死と判明。
警察は男が平岡さんの首を絞めて殺害し、
自宅で遺体をばらばらに切断したあと、臥龍山に遺棄した疑いで20日、男を容疑者死亡のまま書類送検する方針です
(TBS News(JNN) 2016.12/19)
犯人のDNA型や指紋がなく、当初、捜査は難航していた。
テレ朝newsは容疑者を特定した経緯について
「今年になって、当時付近で起きていた性犯罪事件などを調べ直したところ、今回の男が浮上しました」と伝えた。
男の関係先を捜索したところ、平岡さんの画像が見つかったという。
2人に接点はなかったとみられる。
2009年11月には、平岡さんが住んでいた大学の寮から300メートル離れた道路脇の側溝から、本人のものとみられる靴も見つかった。
警察は、平岡さんが、歩いて帰宅している途中に車で連れ去られた疑いがあると見て、
捜査員延べ31万人の捜査員を投入していた。
捜査関係者によると、
男は当時、浜田市に隣接する島根県益田市に仕事のため1人で暮らしていた。
事故により、同乗していた当時50代の母親とともに死亡したという。