成りあがり　矢沢永吉29歳

「成りあがり」矢沢永吉　　1978年

10年以上ぶりに読み返しました
僕の持ってるのは角川文庫の昭和55年11月20日発行の初版本で赤茶く焼けて臭いのです
多分　４回位は読み返しています　
とゆーことは　人生で一番なんべんも読んでる書物ですな

中学３年の時か高校１年の時
キャロルの「暴力青春」とゆー本があったのですが
その時から「あれ？矢沢さんて他の人らとちと違うな」とは薄々気付いていましたが
この「成りあがり」とゆー名著で　その出来具合の違いが圧倒的に目の当たりにさせいただきました

この本がヨイ理由は
何歳になっても　その時の状況で　全ページ　サクサク読みやすく　
全ページ無駄が無くワクワクできるとゆーことです
矢沢永吉さんの名言が全ページにビッシリ　全て名言の金言

内容は勿論のこと　その口語文の美しさ
話言葉と書き言葉ってあると思うのですが
目の前で矢沢さんが喋っておられるよーな書き方で
これは　なかなか常人ではできない技だと思います
自分は糸井重里とゆー人の見てくれとか喋り方とかやり口とかが好きではありませんが
この著作物だけは　名仕事だと断言できます
フツーの聞き書きだと　こーはできないと思います

僕の一等好きなキャロル時代については恨みつらみや意地があるのでサラっとしか触れていませんが
「ヤマト」結成時期の空気感とかが一等ワクワクドキドキしますな

「オレは怖さを知ってる。安心が欲しい。安心してるためには、行動して裏付けをとること。
何回も言ってるけど、これがオレのやり方なんだ。」　矢沢永吉