<殺人>廃業ホテルに男性遺体 複数の刺し傷 愛知・豊山
6日午後2時ごろ、愛知県豊山町豊場の廃業したホテルの駐車場に車が止まっていると県警西枇杷島署に通報があり、駆けつけた署員がホテルの室内で男性の遺体を発見した。複数の刺し傷があることから、県警は殺人事件と断定し同署に捜査本部を設置した。男性は20~40代とみられ、捜査本部は身元の確認を急ぎ、7日に司法解剖して死因を調べる。
県警によると、ホテルは平屋建てのコテージタイプが十数部屋並び、各部屋に駐車場がある。男性は南東側にある部屋の浴室の洗い場に倒れていた。すぐそばの駐車場に止まっていた車の助手席から室内の浴室まで血痕が続き、浴室にも血の流れた痕があった。
県警は男性が刃物で刺されたとみているが現場から刃物は見つかっていない。車の名義人とは連絡が取れていないという。ホテルは数年前に廃業しているが、敷地内には自由に入れる状態だった。
車はホテル近くで遊んでいた中学生約10人が見つけた。そのうちの男子生徒2人によると、茶色の軽自動車で助手席の扉が開いていた。助手席のシートに血がついており、車内には血の付いた白い手袋があったという。
2人は取材に「探検で来たら、いつもはない軽自動車があった。『やばいな』と思い、知り合いの大人を通じ通報した」と話した。
現場は県営名古屋空港の南西約1.5キロ、名鉄犬山線西春駅から東へ約2.5キロの工場や畑が点在する地域。
(毎日新聞 2017 4/7)