渋谷暴動事件
1971年11月14日
死亡者 1名(警察官)
犯人 革命的共産主義者同盟全国委員会
大坂容疑者と判断 親族男性のDNA型鑑定でも「可能性否定せず」 警視庁逮捕へ
渋谷暴動事件(昭和46年)をめぐり殺人容疑などで警視庁に指名手配されている過激派「中核派」の大坂正明容疑者(67)とみられる男が、公務執行妨害容疑で大阪府警に逮捕された事件で、男のDNA型と、大坂容疑者の父方の親族男性のDNA型を確認したところ、「親族関係の可能性を否定しない」との結果が出たことが1日、捜査関係者への取材で分かった。警察当局は男を大坂容疑者とほぼ特定、警視庁公安部は近く逮捕する方針。
捜査関係者によると、府警などが男の持ち物に付着した微物や男の血液を採取し、生前に提出を受けていた大坂容疑者の母(故人)のDNA型と照合した結果、血縁関係があるとみて矛盾はないとの鑑定結果が出た。大坂容疑者の父親はすでに死亡しており、父系のDNA型が照合できなかったが、父系の親族男性から採取したDNA型を照合したところ、親族関係の可能性について否定しないとの結果が出たという。
男は5月18日、広島市のマンションの一室で、捜索中の捜査員に体当たりしたとして現行犯逮捕された。今も黙秘を続けており、大阪地裁は5月28日、男の勾留延長を認める決定を出していた。
(産経WEST 2017.6.2)
DNA鑑定などで大坂容疑者と判断 殺人容疑で再逮捕へ
1971年に過激派・中核派の学生らが起こした「渋谷暴動事件」で、
警察官を殺害したとして指名手配中の大坂正明容疑者(67)とみられる男が
大阪府警に逮捕された事件で、
警視庁は近く、この男を殺人などの容疑で再逮捕する方針を固めた。
同庁と府警はDNA型鑑定や体の特徴などから、この男が大坂容疑者の可能性が高いと判断した。
警視庁によると、
大坂容疑者は71年11月14日、仲間と共謀し、
東京都渋谷区神山町の商店街で、新潟県警から派遣され、沖縄返還協定の批准に反対するデモ隊の警備をしていた機動隊員中村恒雄巡査(当時21、殉職後、警部補に昇任)に火炎瓶を投げつけるなどして殺害した疑いがある。
この事件ではすでに仲間6人が逮捕され、実刑判決を受けており、大坂容疑者は主導的役割を担ったとされている。
(2017.6/2 朝日新聞)
大坂容疑者母と血縁「可能性高い」 逮捕の男DNA鑑定
警察官1人が死亡した1971年の「渋谷暴動事件」の殺人容疑などで警視庁に指名手配された中核派活動家の大坂正明容疑者(67)とみられる男が、大阪府警に別の公務執行妨害容疑で逮捕された事件で、府警がDNA型鑑定し、男と大坂容疑者の母親(死亡)が親子関係にある可能性が高いことがわかった。府警は、男が大坂容疑者だとみて身元の最終確認を進めている。
大坂容疑者は渋谷暴動後、約46年間逃亡していた。大阪府警は男の持ち物に付いた微物を採取し、警視庁と協力して大坂容疑者の母親とのDNA型の照合を進めていた。その結果、大坂容疑者の母親と息子の関係にある可能性が高い、との結果が出たという。大坂容疑者には他に男兄弟がいないという。
一方、この結果だけでは大坂容疑者本人だと断定することはできず、さらに府警は、男の血液によるDNA型鑑定を実施し、他の身体的特徴も調べながら、最終確認を進めている。
(2017年5月24日 朝日新聞)