座頭市果し状(1968年8月)
監督:安田公義
出演
勝新太郎
野川由美子
志村喬
三木本賀代、待田京介、小松方正、千波丈太郎、井上昭文、
今回の座頭市は世間の皆様がゆーところの ハズレ作みたいですが
全然大丈夫です 腐っても鯛ですから
座頭市は昭和高度経済成長の売れ筋の多作シリーズのひとつで
18作目です
18作目とゆーと ネタも尽き果て ルーティーンワークに陥りがちなはずですが
ルーティーンワークでも この出来映えです きょうびの映画に比べたら 見所満載です
残念ながらタイトルにある「果たし状」は出てきません
果たし状はでてきませんが 野川由美子や志村喬が出てきます
もうそれだけで十二分やないですか
おまけに 勝新の「歌」が要所要所でかましてきよります
お色気シーンも二カ所あります
そして当然ながら殺陣も殺陣最中の台詞もバシバシに決まっていてカッチョヨイです
ま 比較論でゆーと 他の傑作に比べると弱冠ヌルい筋立てやとか破綻してるほころびや緩い所もあったりしますが
全然 許せる範囲ではありませんか 逆にそーゆー穴も可愛い気があるではありませんか
今回は座頭市死にかけます
ピンチです
鉄砲や投げ劍とかの飛び道具の餌食になりますから
血まみれです
鉄砲の玉を自分のドスで抉り取る箇所もあり
そーゆーのが好きなむきには堪えられんシーンです
そして ラストは途方も無く 悲しい
恩人の息子を自分の劍で殺してしまう市 言い訳も謝罪も出来ず やくざ者の流れ者 人間の屑として去っていかねばならない市
取り残された志村喬とその娘 去る市の図式 このラストは どうしょうもなく悲しい
全体的なヌルさである程度緩和されてはおりますが このラストはね 天涯孤独 天涯孤高にならざるをえない 座頭市の象徴たるラストと云えるのではないでしょうか
私は弁護 推薦したいと思います
野川由美子の胸谷間チラがあります お楽しみに
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