「座頭市地獄旅」
1965年12月
監督 三隅研次
出演
勝新太郎
成田三樹夫
岩崎加根子
音楽
伊福部昭
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12作目である タイトルが「地獄旅」とゆー割には ぜんぜん 地獄な旅ではなく エエ按配 エエ湯加減な 極楽旅である
ゲストはミッキー われらがアイドル成田三樹夫である
1964年映画デビューとゆーから デビュー1年目の新人ミッキーであるが 堂々としておられる
そして この時代のミッキーはめっさ男前である
入浴シーンでは割れた腹筋も見える
後半になだれ込むまで
このミッキーと将棋をしたり楽しいお話に華が咲いたり
岩崎加根子様と恋愛に陥りそーになったり
ずいぶんとゆったりと ほとんどこれは座頭市映画なのかどうかもわからなくなるぐらい のんびりとしておられる
テーマは仇討ち途中の道草なのか
とにもかくにもミッキーと岩崎加根子様のフェロモン以外何も無いとゆー按配で
藤岡琢也も出てくるがおっちょこちょういなだけでたいした活躍は無し
今回のミッキーのギャグは指パッチンである これがめっぽうカッコエエし
多分 今回の座頭市の最大の売りでありチャームポイントである
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それにしてもと岩崎加根子様が抜群にヨイ
顔面は和物幽霊役がピッタリな華の無い顔面であるが
ここんとこ立て続けに岩崎加根子ばかり観ているので
だんだんとヨクなってきた
岩崎加根子のフェロモンがわかる年代になってきた
あ〜よかった よかった
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そして こんなにのんびりな座頭市なのに なぜか音楽が
伊福部昭の重低音
当然ながら予定通りラストにミッキーとの戦いがあり
岩崎加根子との別れもある
孤独にして孤高の市
ムリヤリにでも そーなるのである
なぜ こんなに仲良しの市とミッキーが斬り合いになるのか
皆さん同様よくわからないが
そんなもん しょっぱなの船の乗り合いのシーンから
「この二人が最後に斬り合うのだな」とゆーのはわかっているではないか
仕方がない
将棋の勝負がついたから 斬り合ったとゆーしかなかろー
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三隅研次の「座頭市」はビッシビシの傑作もんが多かったよーな記憶があったのだが
こんなユルいノリの作品もあったかのかとホッとすることができます
いや ほんと岩崎加根子はヨイ
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