第1話 「情けの忘れ雛」
脚本・東条正年・沖守彦,
撮影・森田富士郎
監督・勝新太郎
おしの:いしだあゆみ
榊十蔵:江見俊太郎
長次:上野山功一
辰造:藤岡重慶
半助:松山照夫
太吉:井上博一
彌吉:石山政五郎
おかよ:飯島洋美
おゆき:小柳圭子
茶店の親爺:谷崎弘一
1976年10月4日放映
いしだあゆみ証言
「うまく言葉で言えませんが、勝さんの作品作りは、真剣に遊んでいるといった感じでしたね。時間を忘れて遊ぶというか・・・
勝新太郎さんとは、この座頭市で初めて共演させていただきました。私は、時代劇の経験がなくて、かつらをつけたのも初めてでした。初めての体験で勝さんに教えていただいたので、すごく幸せでしたね。芝居をつけるときにも勝さんが見本を示してくれたので、とてもやりやすく、時代劇がとても大好きになりました。
着物のひき方とか、えりの動き方とか、女役の演技指導も本当に素敵でほれぼれするくらい。男性から見た女性はこうであってほしいという願望のようなものが勝さんにはあったんじゃないでしょうか?
私にとって、勝さんに教えてもらった経験が今でも自分の女優としての力。基盤のようなものになっている気がします。本当に分りやすく教えてくれましたね。
座頭市の現場では、スタッフの方々も勝さんと同じ感じで、ごはんを食べるのも忘れて遊んでいるみたいな・・・・
人数は今の現場に比べれば少なかったですが、皆さん超一流の職人さんでしたね。だから座頭市に出演させてもらって、全く当時新人だった私でもそれなりに上手に見えちゃうんですよね〜。
一番すごいなぁと思ったのは、勝さんから『泣いた後の顔を撮りたい』と言われたことです。泣いている顔はいらない、視聴者が見た時に、この人はさっきまで泣いていたんだろうなぁと思わせる表情をしてくれと言われたんです。素敵ですよね〜風情があって! すごく覚えています。
だから座頭市で、演技だけじゃなく、風情とか余韻とかを教わりました。今そういうものを教えてくれる人はいませんしね・・・・。
今のドラマでは勝さんの好きだった間合いとか余韻ってありませんからね。現場では毎回『あぁそうか』と感心・勉強させていただきました」
映画版と違って テレビ版はサイズがあれなせいか予算があれなせいか 絵が詰まってます
勝新演出も気の利いたことが色々ありまして 印象的だったのは 蝋燭の火から勝新の顔へのパンとゆーかズームとゆーか
カッコいいです
あと 緊張感とか これからヤルゾ!とゆー勢いなり躍動感が半端じゃございません
女子は いしだあゆみ時代劇初出演 銀幕のスター女優様よりはオーラがありませんが いしだあゆみですからね
そんじよそこらの婦女子じゃありません
まだ高度経済成長の名残がかろうじて熱く残っている時代だと思います
とゆーか 勝新のこの周辺が 十二分に熱いのですね
このシリーズ 石原裕次郎の歌だけがどーしても好きになれません
勝新の好きな感じのソウルな曲調だと思いますが
僕はどーしても石原裕次郎だけは好きになれないのです
ごめんなさい
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