第2話「冬の花火」
1979年4月23日放映
脚本/犬塚稔・奥村利夫
監督 /国原俊明
出演
勝新太郎
財津一郎、中村七枝子
財津一郎さんが出てるこっちゃし、
これはもぉ〜お笑いとダジャレでお茶を濁すエエ加減ルーティーンワークの一貫かなと思いきや
なかなかの傑作やないですか
まず財津一郎はどんくっさい花火職人である
娘の中村七枝子さん(ナイス薄幸)に「お父っつぁん、また失敗したんだね」と云われる
勝新も悪役の人も財津さんが居るからか ダジャレをかましたりします
そして薄幸娘の中村さんは耳が聴こえなくなってきてます
めくらとつんぼの掛け合いが素晴らしいのです
音の無い世界の音とゆーんを見せてもらえます
市さんがゆーよーに「心で見れば見える、心で聞けば聴こえる」とゆーやつです
脚本・奥村利夫(勝新の本名)とクレジットがあるので
このあたりが勝新ワールドの即興芝居やと思うのです
物語を見せる際の省略方法や 視聴覚に訴えかけるイメージシーンの畳み込み方とかね
エっ?!こんな映像を単なるテレビドラマでさらっと映してイイのん?
とゆービックリするよーな イイ絵が一杯見れます
中村さんの虚ろな目付きが最高です リアルつんぼに見えます
財津さんも あんまりシャシャリ出て来ず
あくまでもめっさ人の良い娘思いの父親のリアルです
そしてめくらとつんぼの小屋爆破が花火へと変わりユーモアも効かせつつパタパタパタと実にカッコいい殺陣への流れになるのですが、
ものすごく色んな細かい工夫が見て取れるのです
ただのテレビドラマの1時間番組なのに
そして 夜景の花火で幕切れ
勝さんと財津さん中村さんの別れシーンなんて要りません
花火の色は市さんの好きな赤色やったと思います
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