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案の定、オチははぐらかしてくれます「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

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「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2013年

村上春樹

中盤から後半にかけての怒濤のわかりやすい展開(勿論イイ意味で)は
妄想や例え話や飛躍跳躍にいったりせず
真面目に 望むようにハラハラドキドキ通俗的サスペンスチックに展開していってくれて
「おっ 今回は珍しく当たりかな」と思ったのです

しかしまぁ村上もんの常 案の定 予定通り オチについては 納得のいく着地点は見せてくれず
はぐらかしていただきました
ありがとうございます

それにしても このアマゾン評の数々を読むかぎり
色んな受け取り方があるもんやなぁと感心します
こんなババラエティーに富んだ色んな受け取り方ができるとゆーのも
村上ファンドならではでしょう

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年クリエーター情報なし文藝春秋

村上もんのヨイとことろは
自分の人生の色んなターニングポイントとか
キツかったこととか人間関係でドキドキしたこととかと
厭な思い出とか イイ思い出とか 恋愛感やセックスやらと
照らし合わせて検証でき
しかも お洒落でハイセンスで吟味考察反芻し尽くされたわかりやすい珠玉の言葉で紡がれていくところでげすな
展開とか掘り下げ方とかも なかなかのハラハラドキドキでもあるし
現実はそんなイイ言葉で説明つくもんではございませんので

しかも今回は わりとわかりやすいバージョンでして
例え話が長過ぎたり 妄想幻想夢うつつ表現でちょろまかされたりもせず
適度の飛躍でね

だから尚更 このラスト(オチはつけない村上はぐらかし節)は
惜しいと思います
重ね重ね 惜しいと想い ムカつきまくるラストではあります
どーしても そーしなければいけないんでしょうか?
僕にはわかりません
なぜに こんなに木元沙羅との関係を盛り上げるだけ盛り上げといて
一番エエ処で尻切れとんぼにするのやら
わかりません
どーしても通俗的にしたくないんでしょうか?
それはプライドなんでしょうか?
わかりません
通俗にしていただきたいです

リスト:巡礼の年(全曲)クリエーター情報なしユニバーサルクラシック

1Q84

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