「呪怨」ビデオ版
1999年ビデオオリジナル作品、劇場未公開
僕はこれお薦めします
ジャパニーズホラーの2位です
1位は当然中川版「
東海道四谷怪談」ですが呪怨もかなり頑張っています
特に このビデオ版の 第一回「呪怨」の出来は なんべん見ても素晴らしいです
伽倻子さんの荒削りなギミックと子供の他愛もないこけおどし以外は100点満点です
THE日本の風土 THE日本の土着 THE日本の湿度 THE日本の現代家屋 THE日本の怨念 THE日本の呪い
気配 そこはかなさ ノイズ
劇場版 ハリウッド版と徐々に予算も上がってきて ターボエンジンもかかってきますが
やはりビデオ版第一作の出来は素晴らしいと思います
怪談には金や技術よりハートが一番大切なのだとゆーのがよくわかる按配です
「リング」のグズグズの続編の口直しに充分過ぎるぐらいに効きます
ただし 一人で夜道を歩く前に観ることはできませんし
部屋で一人で鑑賞にも適しません ムリです
怪談に大切な鉄則に 「有名人が出てこない」とゆーのがあると思うのですが
大人の事情 資本主義経済の仕組みから そーゆーのも なかなか出来ないことかもわかりませんが
これを観る限りでは やはり鉄則を守ったほーがエエんとちゃうんと思います
怪談に有名俳優さんが出てくるだけで怖さは半減 どっちらけじゃないでしょうか
ビデオ版には 栗山千明さんぐらいしか有名女優様はでてきませんし
この時代には全く無名だったんじゃないんでしょうか
僕は響役の大家由祐子さんがえらく気に入ってしまいましたが
伽倻子役の
藤貴子さんも 伽倻子メイクを落とせばとってもチャーミングなお姉ちゃんです
螺旋状の構成もなかなか素晴らしいです
とにかく この時代の清水祟監督は 怪談について よーく よーく理解されておられますし
ヤル気も発想も工夫も目新しい発明力も伝統を守るハートも十二分に画面の全てから伝わってきます
感服と脱帽です
そして勿論 めっさくさ怖いです
小林俊介:柳ユーレイ
田村瑞穂:栗山千明
由紀:三輪ひとみ
村上柑菜:三輪明日美
佐伯俊雄:小山僚太
佐伯伽椰子:藤貴子
佐伯剛雄:松山タカシ
村上強志:安藤一志
村上典子:吉行由実
小林真奈美:優恵
北田良美:藤井かほり
北田洋:翁華栄
中村:洞口依子
吉川:でんでん
神尾:諏訪太朗
飯塚:芹沢礼多
手塚:木内淳一
事務員:斎藤繭子
監察医:並樹史朗
鈴木響子:大家由祐子
鈴木達也:芦川誠
伽椰子は大学時代の同級生・小林俊介に片思いし、後年になって自分の息子・佐伯俊雄が通う小学校教師になっていたことを知る。
伽椰子は元来思い込みが強いストーカー気質だったせいもあり、学生時代から俊介への想いを大学ノートに綴り続けていたのだが、教師になった俊介に再会したことで思い入れが再燃焼。より狂信的にノートへの書き込みを始める。
伽椰子の夫である佐伯剛雄は、伽椰子のノートを偶然見てしまったことから、嫉妬に狂って暴力を振るうようになる。
ある日、遂に剛雄は猛烈な虐待の果てに伽椰子を惨殺。カッターで彼女の喉や全身を切り裂き、2階に一時放置した。
この時点では伽椰子は絶命に至っておらず、半死半生のまま這って階段下まで降りて逃げたのだが、追ってきた剛雄にとどめを刺された。
この現場を2階の手すりの間から目撃していた俊雄は、押入れに隠れる。押入れに隠れている最中に俊雄は、母親によって向こう側の世界に連れて行かれたという。
以後佐伯家は無人の物件となり、次々と入居者が引っ越してくるが、その家人や親族、事件の捜査をした刑事たち全てが伽椰子の呪いで死んでゆくことになる。
ビデオ版 「呪怨」 第1話
ビデオ版 「呪怨」 第2話
ビデオ版 「呪怨」 第3話
ビデオ版 「呪怨」 第4話
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