神戸で袋に子どもの遺体 捜査本部の会見 一問一答
神戸市長田区の市立名倉小学校1年、生田美玲さん(6)が行方不明になり、自宅近くで袋に入った子どもの遺体が見つかった事件で、兵庫県警は24日未明、殺人と死体遺棄容疑で長田署に捜査本部を設置。矢野浩司・捜査1課長と齋藤啓二・長田署長が、約20分にわたって会見した。
主なやり取りは次の通り(回答は全て矢野捜査1課長)。
(矢野・捜査1課長の説明)
9月23日午後4時10分ごろ、神戸市長田区長田天神町1丁目8番18号先、草むら内で捜査員が死体様のものの入ったビニール袋を発見し、
遺体の状況から、殺人・死体遺棄事件と断定し、24日午前2時に長田警察署に刑事部長以下100人体制の捜査本部を設置した。
(質疑応答)
‐遺体発見から発表まで時間がかかった。
「遺体が複数の袋に分けて入れられ、何重にも梱包されている状況だった。犯人の残した証跡を採取しながら作業を行ったため、若干時間がかかってしまった」
‐袋はいくつか。
「捜査上の支障があり、答えられない」
‐頭部以外の部位は。
「胴体部分、両脚部分を確認している」
‐遺体は生田美玲さんのものと断定したのか。
「まだ。今後、DNA型鑑定で特定したい」
‐着衣は。
「(美玲さんの着衣として)手配していたものと同じと思われるワンピース、下着、肌着、サンダルを確認している」
‐現場を捜索したのは。
「今回発見した現場は捜索には至っていなかった」
‐初めての場所だったのか。
「そう。袋の場所は今回初めてだった」
‐胴体や両脚は別々の袋に入っていたのか。
「その通り」
‐遺体は切断されていたのか。
「そう考えても矛盾はしない」
‐袋が何重にも梱包されていた状況というのは。
「ごみ袋みたいなもので、何重にも梱包されていた」
‐胴体は両手が付いている状態なのか。
「その通り」
‐胴体は首から下か。
「そういうこと」
‐両脚というのはひざ、太ももから下か。
「太ももから下」
‐頭から首までと、首から太ももまでと、太ももから下か。
「そう。ただ胴体の腰の部分は今見た限りでは見つかっていない」
‐死後、何日ぐらい経過しているのか。
「司法解剖を待たないと分からない。かなり腐乱している」
‐性別は女児と考えていいのか。
「それは断定できない。腰が無いから女性か男性か断定できない状況」
‐行方不明当時に背負っていたとされるリュックサックなどの所持品は現場にあったのか。
「リュックサックは今のところ見つかっていない。サンダルはあった」
‐ワンピースとかサンダルは遺体とは別の袋に入っていたのか。 「捜査上の支障があるので、詳細には答えられないが、遺体と一緒のものもあるし、そうじゃないのもある。身につけているということはない。(遺体と)同じ袋の中にあったということ」
‐周辺で不審者や不審車両の情報は。
「ピンポイントであの辺というのはない」
‐遺体の発見に至った状況は。
「捜査員が聞き込みや遺留品の手がかり発見のために回っている最中に、臭いに気付いて(現場まで)上がって行って発見した」
‐公開捜索から10日近くがたっている。今回見つかった現場は交番の近くだが、草むらを見ていなかった理由は。
「(現場付近を捜索した)17日は空き家の発見を目的としつつ、エリアを回るというものだった。手前の階段下までは行っているという状況だった」
‐捜査に向けた今の心境は。
「一刻も早く被疑者を逮捕することに尽きる」
‐遺体の入った袋は見つけやすい状況だったのか。
「階段を上って、さらに斜めになったスロープみたいな場所。下の道からは見えない」
‐遺体の入れられていたごみ袋は全て同じ種類か。
「ばらばら。同じ物もあるし違うものもある」
‐袋の色は。透明だったのか、例えば市の指定ごみ袋なのか。
「被疑者を検挙した時に供述させたい部分なので、差し控える」
(神戸新聞NEXT 9月24日)
不明女児の着衣と一致か ポリ袋の遺体、切断された痕
神戸市長田区の草むらでポリ袋に入った遺体が見つかった事件で、兵庫県警は24日、ポリ袋から見つかった衣服やサンダルが、行方がわからなくなっている神戸市立名倉小学校1年の生田美玲(いくたみれい)さん(6)が行方不明時に身につけていたものと一致するとみられると発表した。遺体は切断された痕があり、頭部や手などが複数の袋に分けて入れられていたという。県警は同日、殺人・死体遺棄容疑事件として捜査本部を設置した。
(朝日新聞デジタル)
生田美玲ちゃん遺体で発見
兵庫県警察本部よりますと、23日午後、神戸市長田区で袋に入った遺体とみられるものが見つかり、警察では確認を急ぐとともに詳しい状況を調べています。
同じ長田区では、今月11日から小学1年生の生田美玲ちゃん(6)の行方が分からなくなっていて、警察で関連について調べています。
警察によりますと、23日午後、神戸市長田区で袋に入った遺体とみられるものが見つかりました。
現場は雑木林の中で、現在、警察が確認を急ぐとともに詳しい状況を調べています。
同じ長田区では、今月11日から小学1年生の生田美玲ちゃん(6)の行方が分からなくなっていて警察で関連について調べています。
警察のこれまでの調べによりますと、美玲ちゃんは、行方不明になった当日の午後、小学校からいったん帰宅したあと再び外出し、午後3時15分ごろ家から400メートルほど離れたコンビニエンスストアの防犯カメラに日傘をさして1人で歩く美玲ちゃんが映っている姿が確認されていて、警察が写真などを公開して情報提供を呼びかけるとともに周辺などを捜索し調べを進めています。
(NHK NEWS WEB)
<神戸女児不明>自宅近くで袋に入った遺体発見 関連を捜査
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区長田天神町1=が行方不明になっている問題で、23日、自宅近くで、袋に入った遺体とみられるものが見つかったことが捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警が生田さんとの関連を調べている。
生田さんは11日午後2時45分ごろに下校して祖母宅に立ち寄り、同級生が住むマンションに向かった。午後3時15分ごろには、マンション北隣のコンビニ店の防犯カメラに、日傘を差して歩く姿が映っていた。
このマンションには生田さんも8月下旬まで住んでいた。顔見知りの管理人の男性(62)から「(同級生は)おなかが痛くて遊べない」と告げられたため、同級生とは会わず、別の顔見知りの住人男性(70)方を訪れて言葉を交わしていた。
マンションの2カ所の防犯カメラには生田さんが映っており、午後4時ごろにマンションを離れたとみられる。玄関口の植え込みでは日傘が見つかった。
その後、祖母宅に近い名倉幼稚園や名倉交番前での目撃情報がある。しかし、同5時半ごろ、祖母宅の南東約700メートルの県立夢野台高校のグラウンド前を歩く姿が目撃されたのを最後に、行方不明になった。ちょうど校区から南に外れた場所だった。
母親が同日夜に長田署に通報。県警は翌12日に公開捜査とし、付近の聞き込みや近くの川を捜索、周辺の防犯カメラ映像を分析して足取りを調べていた。
(毎日新聞 9月23日)