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空腹のため一家を惨殺した飯田利明。片岡仁左衛門一家殺害事件


片岡仁左衛門一家殺害事件
1946年3月16日

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東京都渋谷区の歌舞伎役者・十二代目片岡仁左衛門一家5人が殺害されているのが見つかる。
殺されたのは、片岡仁左衛門(当時65歳)、その夫人(元日活女優の小町とし子、当時26歳)、
三男(当時2歳)、女中2人(当時12歳と当時69歳)である。
5人とも頭を薪割り用の斧で殴られていた。
特に夫人は頭部をめった打ちにされていた。

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飯田利明は仁左衛門宅に座付見習作家として住み込みで働いていたが、戦後間もない当時の食料事情の悪さなどから配給米を不当に搾取され、
1日2食(合計米1合3勺程度)しか与えられていなかったことと、夫人との諍いや、
事件直前に仁左衛門が男を「座付き作家としてセンスがない」などと罵倒したことが犯行の動機になったと伝えられている。
さらに、日ごろ飯田が薪を使った炊き出しまでさせられていたのに対し、夫妻は電気コンロを使って蓄えた米をたくさん食べていた。
さらに事件前日にはこれまで渡していた配給米をメリケン粉に変えると夫人から告げられたうえ、
夫妻と口論になって仁左衛門から「今夜原稿を書いたら出て行け!」と怒鳴られた。
そしてせっかく出した原稿も「これでも作家か!」と罵倒され、憤激を抱えたまま飯田は床に就いた。
そして翌日の早朝便所に行った後、薪割り用の斧につまずいた後で5人を殺害したという。
そして飯田は台所にあった米飯とザラメを食べ、国民服に着替えたうえ家にあった現金を盗んで現場から逃走した。

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