元交際相手殺害容疑で再逮捕へ 京都青酸事件の千佐子被告
京都府向日市鶏冠井町で
2013年12月、筧勇夫さん(75)を青酸化合物で殺害したとして
妻の千佐子被告(68)が殺人罪で起訴された事件で、
千佐子被告が元交際相手の大阪府貝塚市の男性(71)の殺害にも関与した疑いが強まったことが
27日、捜査関係者への取材で分かった。
大阪府警が28日にも、本格的に事情を聴き、容疑が固まり次第、殺人容疑で再逮捕する方針。
捜査関係者の説明では、貝塚市の男性は千佐子被告と交際していた2012年3月、
大阪府泉佐野市でオートバイを運転中に転倒し、死亡した。
当時、男性の死因は心臓発作とされたが、
大阪府警が男性の血液を再鑑定したところ青酸化合物が検出されたという。
千佐子被告は京都新聞社の取材に対し、
男性の血液から毒物が検出された点について「心当たりがない」などと殺害の関与を否定していた。
京都府警は、毒物の入手経路など有力な直接証拠がない中、
処分品から検出した微量の青酸化合物などの状況証拠を積み重ね、
昨年11月、千佐子被告を殺人容疑で逮捕した。
その後、京都地検は、筧さんに致死量の青酸化合物を服用させ、
13年12月28日午後9時50分ごろ、青酸中毒で死亡させたとして、千佐子被告を起訴した。
捜査関係者によると、千佐子被告は容疑を否認しているが、
起訴直前に事件の関与を認める趣旨を話すなど、供述がぶれていたという。
(京都新聞 2015年1月28日)