京都市東山区ひき逃げ事故の死者7人に 容疑者の姉「この3カ月間にてんかん発作2〜3回」
12日午後、京都市東山区で車が暴走し、交差点を渡っていた通行人を次々とはねた事故で、
これまでの死者は、運転をしていた容疑者の男 を含めて7人になった。また、けが人は10人だという。
事故現場は午後6時現在、規制が解かれて、車は流れている状況。
警察が、自動車運転過失致死傷の疑いでの捜査に乗り出しているのは、藤崎晋吾容疑者(30)。
藤崎容疑者の姉は「てんかんで、すごく疲れているときに、家にいる時に、(発作を)起こすことが、2〜3回あった、この3カ月間に
会社の方で、 全く車を運転せずに働き続けるか、それが無理であれば、ほかの車を運転しない仕事に就くか、この3日間、家族で話していた」と語った。
警察によると、藤崎容疑者の持病と事件との関連はわかっていない。
藤崎容疑者は四条通で多くの人をはねる前、南側の通りで、タクシーへの当て逃げ事故を起こしていた。
藤崎容疑者が死亡したため、事情を聴くことはできないが、警察はタクシーへの追突事故を起こした藤崎容疑者が、気が動転して、そのまま
逃げ、四条通での事故につながったのではないかとみている。
今後は、自動車運転過失致傷の疑いで捜査するという。
12日午後、京都市東山区の祇園で乗用車が歩行者を次々とはね、7人が死亡、11人がケガをした。
車を運転していた男は電柱に衝突して死亡した。男の親族によると、男はてんかんの障害がひどく、自宅では車の運転を控えさせていたという。
12日午後1時過ぎ、京都市東山区の四条通の交差点で、「車が歩行者をはねた」という通報が消防にあった。
この事故で、男性のオクムラ・マサヒコさん(40)、男性のコイケ・ケンジさん(76)、女性のヒラヤマ・セツコさん、女性のキシモト・マサコさん、
女性のサワニシ・モモヨさん(61)、女性のカモシタ・タカコさん(62)ら7人が死亡、9人がケガをした。
また、車を運転していた藤崎晋吾容疑者(30)は、電柱に衝突して死亡した。
藤崎容疑者の会社は現場近くにあり、会社によると、12日午後1時頃、配達のために会社を出たという。
目撃者らによると、藤崎容疑者が乗った車は大和大路通を北に進行していた際、タクシーと事故を起こしてそのまま逃走し、赤信号を無視して四条通との交差点に進入、
歩行者を次々とはねた。その後、北上して複数の車に衝突した後、約300メートル進んで電柱に衝突したとみられている。
警察は、殺人や殺人未遂の容疑も視野に捜査を進める方針。
日本てんかん協会(東京都新宿区)は9日、法務大臣・国家公安委員長に宛て「刑法および運転免許制度に関する要望書」を提出した。
てんかん患者の運転免許取得を巡って、「病名による差別」が行われる事のないようにする事などを求める内容となっている。
昨年4月、栃木県鹿沼市で運転免許を不正取得した患者がてんかん発作によって起こした
交通事故により複数の小学生が死亡した。この事故の被害者遺族らが、てんかん無申告の
運転免許不正取得者の起こした死傷事故に対する厳罰化などを求める署名活動を行い、
10日には法務大臣あてに署名を提出した。同協会はこれが、「対象をてんかん患者に
限定した」要望となっているとして問題視しており、今回の要望書もこれを受けたもの。
具体的な要望は以下の通り。
1. 運転に不適切なのは病気の症状(状態)であり、
病気そのものや病気のある人ではありません。病名による差別はしないでください。
2. 病気のある人に、症状(状態)によっては運転できないという社会的責任を適切に
自覚するための方策を、関係機関と協力をして一層推進してください。
3. 病気の症状
(状態)のために運転免許証が取得できない場合には、その状態にある人の生活の
不便を補填する施策を、関係省庁と協力をして推進してください。」
平成14年の法改正により、「発作が再発するおそれがないこと」を条件に可能になった、
てんかん患者の自動車免許取得。てんかん患者の権利を守るためにも、患者支援策を
含めた適切な制度運用が求められている。
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