相模原の女性遺棄事件、男女を起訴 東京地検
相模原市の墓地で東京都新宿区の阿部由香利さん(当時25)の遺体が見つかった事件で、
東京地検は15日、飲食店従業員、佐藤一麿容疑者(29)と農業、秋山智咲容疑者(23)を死体遺棄罪で起訴した。
起訴状によると、2人は共謀して2013年7月19日、相模原市の墓地内の空き地で穴を掘り、阿部さんの遺体を埋めて遺棄したとされる。
遺体は、秋山被告が借りていた東京都世田谷区内のマンションから運び出したという。
警視庁は阿部さんが死亡した経緯を捜査するとともに、所在がわからなくなっている阿部さんの長男の消息を調べている。
(2015年7月16日 日本経済新聞)
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秋山智咲
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佐藤一麿
墓地に女性の頭部、不明母子の母か 遺棄容疑で男女逮捕
相模原市の墓地の土中から24日夜、警視庁が、女性とみられる遺体の一部を見つけた。
約2年前から行方不明になっている東京都新宿区の女性(当時25)とみて確認している。
この女性の長男(同7)も行方が分からなくなっているという。警視庁は25日、男女2人を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。
逮捕されたのは、渋谷区上原2丁目、飲食店アルバイト佐藤一麿(かずまろ、29)と、
静岡県富士市今宮、農業秋山智咲(ちさき、23)の両容疑者。
捜査1課によると、女性は佐藤容疑者の元交際相手。
2013年ごろから長男とともに行方が分からなくなり、女性の親族が昨年12月、2人と連絡が取れないと警視庁に届け出ていた。
同課の説明では、佐藤容疑者とかつて交際していた秋山容疑者から今月、任意で事情聴取したところ、
相模原市内に遺体を遺棄したことを認めたという。
秋山容疑者の供述に基づき、24日夜、相模原市緑区の墓地を捜索し、
午後9時過ぎ、土中から青いシートに包まれた女性とみられる頭部が見つかった。
警視庁は遺体の他の部分について、25日に捜索するとともにDNA型鑑定をして遺体の身元を調べる。
同課によると、2人の逮捕容疑は13年7月19日ごろ、秋山容疑者が当時住んでいた世田谷区から墓地まで遺体をレンタカーで運び、
敷地内に掘った穴に遺体を埋めて遺棄したというもの。
佐藤容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている、と同課は説明している。
捜査関係者によると、秋山容疑者は「佐藤容疑者から頼まれ、遺体の運搬や遺棄を手伝った」という趣旨の供述をしている。
女性らが行方不明になった当時、佐藤容疑者は女性と交際する一方で秋山容疑者とも交際していたといい、
同課はトラブルの有無などを調べるとともに、長男の行方を捜している。
行方不明になっていた女性とみられる遺体が見つかった墓地は、相模原市の中心部から西に約20キロで、
陶芸などを体験する神奈川県立施設の近くにある。
相模湖に近く、周囲には畑や民家が点在しているが、木々に囲まれた場所で、道路からは現場付近をうかがえない。
施設の男性職員によると、警視庁が24日に遺体を捜索していた場所は、施設の敷地内にある駐車場付近。
男性は「警察には『何も話さないように』と言われている」と言葉少なだった。
死体遺棄容疑で逮捕された秋山智咲容疑者(23)=静岡県富士市今宮=の近所に住む男性(57)によると、
秋山容疑者は東京の大学に進学し、卒業後の昨春に帰郷。実家の農業を手伝っていたという。「事件は信じられない」と驚いた様子だった。
(2015年6月25日 朝日新聞)