「セクハラで自殺」サイゼリヤを提訴 バイト女性の遺族
外食チェーン「サイゼリヤ」の関東地方の店でアルバイトをしていた20代女性が
上司からのセクハラなどを理由に自殺したとして、
女性の遺族が21日、上司や会社に約1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状などによると、女性は既婚の男性副店長(20代)から店内で何度も体を触られたり、
自宅に上がり込まれたりし、2014年12月に自殺した。
原告側は「正社員をめざす気持ちにつけ込み、職務上の地位や権限を乱用した」と主張。
会社も副店長のセクハラ行為を放置し、安全配慮義務などに違反していたとしている。
サイゼリヤ広報担当は「訴状が届いていないため回答できない」とコメントしている。
訴状や遺族らによると、
女性は副店長から給与明細に「好きだ」と書き込まれる一方で、
女性がほかの社員に指示を仰ぐと無視され、「死ねばいい」などパワハラ発言も受けていたという。
さらに副店長は嫌がる女性と4カ月にわたって性的関係を強要。
女性は拒み続けていたところ「一緒に死のう」と心中を持ちかけられ、自宅で自殺した。
生前、母親や友人に「困っている」と相談していたという。
(2015年7月21日 朝日新聞DEGITAL)
店員自殺でサイゼリヤ提訴=遺族「上司セクハラ原因」―東京地裁
レストランチェーン「サイゼリヤ」の店員だった女性が自殺したのは、上司によるセクハラなどが原因として、遺族が21日、同社などに計約9800万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴えたのは、関東地方の店舗で働いていた20代女性の両親ら。
訴状によると、女性は2013年4月にアルバイトとして働き始め、その後契約社員となったが、
男性副店長から体を触られるなどのセクハラに加え、罵倒や無視といったパワハラを繰り返し受けた。
昨年12月、副店長に「一緒に死のう」と言われ、翌日に自宅で1人で首をつって自殺した。
遺族は「娘はパワハラの影響で、副店長との性的関係を拒否できなくなっていた」と主張。
「店長は副店長の行為を知りながら放置していた」と訴えている。
サイゼリヤの話 訴状が届いた時点で、弁護士と内容を協議の上、対応する。
(時事通信 7月21日)