大阪・高槻市少女遺体 中1少女と不明少年の姿が防犯カメラに
大阪・高槻市で、殺害された少女の遺体が見つかった事件が、急展開した。
遺体で見つかった平田 奈津美さん(13)と、今も行方不明の同級生をとらえた防犯カメラの映像。
2人は、このあと事件に巻き込まれたとみられる。
13日午前1時すぎ、寝屋川市駅近くの防犯カメラの映像。
商店街の一角で、休憩しているように見える少女と少年。
少女は、遺体で見つかり、少年は、行方不明となっている。
「京都へ行ってくる」と言い残し、行方不明になっていた中学1年生の平田 奈津美さん。
大阪・高槻市で見つかった遺体の身元が、平田さんであると確認され、事件は、新たな展開を見せている。
近所の人は、「普通の子ども。まさかという感じ」、「いい子でした。にこにこ笑って。
顔見たら、『おはよう』、『こんにちは』って」などと話した。
13日、大阪・高槻市の駐車場で発見された平田さんの遺体には、
30カ所以上の傷が残され、顔には、粘着テープが何重にも巻かれていた。
猟奇的ともいえる遺体の状況。
中学1年の夏、なぜ、平田さんは事件に巻き込まれてしまったのか。
平田さんの友人は「『早く帰らんと怒られるで』って言ったら、
『大丈夫』、『「野宿しようと思う』って。(やりとりは)13日午前1時」と話した。
事件当日、家から、簡易テントを持ち出していた平田さん。
18日、新たに、その平田さんと一緒に行動していた男の子の存在が明らかになった。
星野凌斗君、12歳。
この星野君も、行方がわからなくなっている。
2人が一緒に行動していたとみられる、13日午後3時、
平田さんは、友人に「LINE」で、京都へ行ってくるというメッセージを送っていた。
平田さんの死亡推定時刻は、午後7時。
この空白の4時間に、2人は、何者かに連れ去られたのか。
平田さんの遺体が発見された現場では、不審な2台の車が、防犯カメラに映っていた。
この2台の車が駐車場を走り去った、わずか20分後、遺体が発見された。
遺体の発見を受け、「もしや、わが子では」と、平田さんの母親は、
遺体が見つかった翌日から、2度にわたって、寝屋川警察署に写真を提供。
しかし、警察官が、平田さんの写真と遺体を見比べ、違うと判断し、
「当人である可能性は低い」と回答していたこともわかった。
(フジテレビ系(FNN) 2015年8月18日)
大阪・高槻少女殺害 服めくり切りつけか…暴行そのものが目的?
大阪府高槻市の物流会社駐車場で顔や手を粘着テープで縛られた少女とみられる遺体が見つかった事件で、
約30カ所の傷のうち胴体の一部は服をめくった上で切りつけられた形跡があることが17日、捜査関係者への取材で分かった。
体を直接傷つけることで、何らかの脅しをしたり、切りつけることそのものが目的だったりした可能性がある。
生前に執拗(しつよう)な暴行を加えたとみられており、大阪府警高槻署捜査本部は凶器の特定などを急いでいる。
捜査関係者によると、遺体の傷は左半身の腕、胴体、足にそれぞれ10カ所近くあった。
女性はタンクトップにシャツを羽織り、デニムの短パン姿をしており、腕や足の傷は肌が露出した部分に集中。
胸から腰にかけての胴体にも切り傷があったが、シャツやタンクトップの切り口と一致しないものがあり、
犯人が衣服をめくった状態で、刃物で切りつけた疑いがあるという。
司法解剖の結果、最も深い切り傷は左腕のもので骨まで達していたが、致命傷ではなく、女性の死因は窒息だった。
一方、遺体発見の直前、2台の車が駐車場を訪れる様子が近くの防犯カメラに写っていたことも判明した。
映像では、遺体発見の約1時間前の13日午後10時35分ごろに1台の車が、約5分後に別の車が駐車場に進入。
午後11時10分ごろ、2台は再び動き始め、出入り口方向へ走っていった。
約20分後の午後11時半ごろには、遺体を発見した男性従業員が運転していたとみられるトラックが駐車場に入る様子が映像で確認された。
駐車場に止まっていた男性従業員の乗用車の底部には血痕とみられる染みが付着しており、
犯人が遺体を駐車場に運び込んだ後、乗用車の下に隠していた可能性がある。
(産経新聞 2015年8月18日)