それは1975年の中学を卒業して高校に入学するまでの春休み
僕はK寺君の家に数人で遊びに来ていた
K寺君の家はお父さんが校長先生でお母さんも教職者だったので、
家には大きな美術全集があったり、
当時はどこの家庭にも無かったビデオデッキがあった
そこで生まれて初めてエロビデオ(当時でゆーブルーフィルムのビデオ版)とゆーのを見てえらく感動をした。
そして、ダリの画集とマグリットの画集を初めて見てえらく感動して、画集は2冊とも借りて帰った
しかし、そんなことよりK寺君の主張していたことは
ものすごい映画を見た、今までで見た映画で一番スゲー映画だ
内容は女が牛の肉を吊るすフックに吊るされてギャーギャー喚く映画で…
とゆー内容で、とにかくK寺君はえらく感動して興奮していた
その映画こそ「悪魔のいけにえ」であるのだが
自分はダリとマグリットに感動のルツボで
まさにシュールレアリズムに一撃でかぶれた日なので
そんなK寺君の発言は完全に無視していた
でもあまりにも強くK寺君が主張するもので
その日の3つの出来事は今でもはっきり覚えている
結局「悪魔のいけにえ」は映画館に見に行かなかったが
その映画は今でも自分の中で不動のナンバーワン映画なので
K寺君の強い主張に素直に従っておげばよかったと思います
そんなわけで40年経った今日
「悪魔のいけにえ」を映画館に見にでかけるわけです