沖縄・20歳女性遺体事件 逮捕の元海兵隊員「女性を刃物で刺した」
沖縄・うるま市で行方不明になっていた20歳の女性が遺体で見つかり、
元アメリカ海兵隊員で軍属の男が、死体遺棄の疑いで逮捕された。
男は、「女性を刃物で刺した」と殺害をほのめかす供述をしていることがわかった。
シンザト・ケネフ容疑者(32)が、島袋さん殺害をほのめかす供述を始めたことで、
県警は、殺人容疑の立件も視野に、慎重に捜査を進めている。
この事件は、4月28日から行方不明になっていた、うるま市に住む島袋里奈さん(20)が19日、
恩納村の雑木林で遺体で見つかり、
元海兵隊員で、嘉手納基地で働く、シンザト容疑者が、死体遺棄の容疑で逮捕されたもの。
シンザト容疑者は、「動かなくなった女性を雑木林に捨てました」と容疑を認めているが、
その後の調べで、「刃物で刺した」などと、殺害をほのめかす供述をしていることが、警察への取材でわかった。
また、島袋さんの衣服に、刃物で刺したような穴が空いていることや、シンザト容疑者の車に、
島袋さんの血痕が付着していたことがわかっている。
事件から一夜明け、県内では、相次ぐアメリカ軍関係者の犯罪に、反発が広がっている。
県民は、「こういう事件が起こってしまったら、本当にもう、沖縄県民が全部怒ってしまうと思いますね」、
「やっぱり基地はない方がいいなって思います」などと話した。
県内では、事件に抗議する県民大会の開催も検討されていて、
この事件を契機に、県民の反基地感情が高くなるのが必須の情勢となっている。.
(フジテレビ系(FNN)2016年 5月20日)
「首を絞めた」と供述=女性遺棄容疑、逮捕の米軍属―殺人立件視野に捜査・沖縄県警
沖縄県うるま市で行方不明になった会社員島袋里奈さん(20)の遺体を遺棄したとして、
米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)=米国籍、与那原町=が逮捕された事件で、
シンザト容疑者が「首を絞めた」などと話していることが20日、捜査関係者への取材で分かった。
県警によると、シンザト容疑者は島袋さん殺害をほのめかしている。
同県恩納村の遺体発見場所からは島袋さんの靴や携帯電話が見つかっておらず、
別の場所で殺害され、遺棄現場まで運ばれた可能性もある。
県警は殺人容疑での立件を視野に同容疑者の詳しい足取りや遺棄の経緯を調べている。
島袋さんは4月28日午後8時ごろ、
同居中の交際相手の男性に「ウオーキングしてくる」とスマートフォンから無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使って連絡した後、不明になった。
島袋さんのスマートフォンの位置情報はうるま市州崎で最後に確認されており
県警が付近の防犯カメラを調べたところ、
米軍関係者の車両を示す「Yナンバー」の車両が浮上。
運転していたシンザト容疑者を今月16日に聴取した際、同容疑者は震え、動揺した様子だったという。
捜査関係者によると、車を提出させて鑑定したところ、遺留物が島袋さんのDNA型と一致。同容疑者の説明通り、遺体が発見された。
シンザト容疑者は「1人でやった」と供述。
島袋さんと面識はなかったとみられる。
県警は島袋さんはウオーキング中に襲われた可能性があるとみて、司法解剖を行い、死因の特定を急ぐ。
(時事通信 5月20日)