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松方弘樹 2017年1月21日 死去 74歳

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松方 弘樹(1942年7月23日 - 2017年1月21日)






俳優の松方弘樹さん死去 74歳、

「仁義なき戦い」などのヤクザ映画や
「名奉行遠山の金さん」などのテレビ時代劇で知られる
俳優の松方弘樹(本名目黒浩樹〈めぐろ・こうじゅ〉)さんが21日、
脳リンパ腫で死去した。
74歳だった。葬儀は近親者で営んだ。

時代劇スター近衛十四郎の長男として生まれる。弟は俳優の目黒祐樹さん。
1960年に映画主演デビュー。
当初は、市川右太衛門の次男北大路欣也さんとの2世コンビで売り出され、「柳生武芸帳」シリーズでは父と共演するなど時代劇スターの道を歩んでいた。

一時大映に移ったが、東映に復帰。
70年代の東映実録ヤクザ路線で、不敵な雰囲気をたたえた魅力が開花する。
深作欣二監督の「仁義なき戦い」(73年)では広島県の暴力団の若頭役。
押しが強いながらも、権謀術数を駆使する組長に翻弄される姿を好演した。
同作がシリーズ化されると、「頂上作戦」「完結篇」「新仁義なき戦い」(いずれも74年)に異なる人物の役で出演した。

深作監督とは「県警対組織暴力」(75年)でも名演を見せた後、
「北陸代理戦争」(77年)では主役に抜擢され、
汚い抗争に巻き込まれていくヤクザの川田を迫真のリアリティーで演じた。
川田のモデルとなった男性が封切り直後に殺されたことで話題になった。

95年、エグゼクティブプロデューサーとして宮尾登美子原作の「藏」を製作。
牧野省三賞を受けている。
他の出演作に「真田幸村の謀略」「修羅の群れ」「最後の博徒」「首領になった男」など。

テレビでは横溝正史原作のNHK「人形佐七捕物帳」(65~66年)が当たり役になる。
74年の大河ドラマ「勝海舟」では病気の渡哲也さんに代わって途中から主役の勝海舟を演じた。
他に「大江戸捜査網」「名奉行遠山の金さん」などの人気シリーズを持つ。
バラエティー「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」では気さくな一面も見せた。
釣り好きで知られ、300キロ超の巨大マグロを釣り上げたこともあった。

俳優の仁科明子(現亜季子)さんと結婚したが離婚。
2人の子供である仁科克基さんと仁美さんも芸能界で活動している。

 昨年2月に脳の異常が見つかり、3月から開催予定のコンサートを降板。長期にわたり療養していた。


(2017年1月23日 朝日新聞DEGITAL)




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松方弘樹さん死去、昨春に悪性脳リンパ腫 74歳

昨年2月から入院していた俳優の松方弘樹(本名目黒浩樹)さんが21日、
脳リンパ腫のため都内の病院で亡くなった。74歳だった。

松方さんは昨年3月に悪性の脳リンパ腫を公表し、長期療養に入っていた。

脳リンパ腫は、中枢神経系にできる悪性のリンパ腫で、血液細胞の1つのリンパ球が腫瘍化したもの。悪性リンパ腫の中でも発症率が低く、10万人に1人のまれな病気とされる。発症は60歳前後の高齢者がもっとも多いという。松方さんは手術を受けず、投薬治療の方針を明かしていた。

東映の時代劇映画などで活躍し、テレビでもNHK大河ドラマ「勝海舟」や「遠山の金さん」に主演した。マグロ釣りが趣味で、バラエティー番組に出演。笑い上戸の明るいキャラクターで愛されていた。

(2017年1月24日 日刊スポーツ)

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菅原文太死去 81歳 2014年11月28日

仁義がないにもほどがある「仁義なき戦い」1972年

松方さんが池玲子にワインをぶっかけてバックで犯りまくる「県警対組織暴力」1975年


脳リンパ腫は、正確には「中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)」といいます。全身のリンパ系組織に発生する「悪性リンパ腫」の中でも、脳や脊髄、眼球などの中枢神経系にできるものです。

通常、悪性リンパ腫といえば首や鼠蹊部(脚の付け根)、脇などのリンパ節が腫れる場合が多いのですが、もともとリンパ系組織のない脳にも、なぜかリンパ腫ができることが稀にあります。頻度としては非常に低く、脳腫瘍全体のおよそ3パーセント程度に過ぎません。

また年齢としては中高年層に多く、8割以上の患者さんが50歳以上です。

リンパ系組織のない脳に、なぜ悪性リンパ腫が発生するのかについては、まだ分かっていない点も多いのですが、他の部位の炎症で広がってきたリンパ球が、脳で腫瘍を形成するのではないか、とする説があります。

またHIVに感染している人や、臓器移植を受けた人、何らかの病気で免疫抑制剤を使っている人の罹患率が高いという報告もあるため、免疫力の低下も関わっていると考えられています。

脳リンパ腫は、脳の深いところに発生しやすい点も特徴です。また、脳の中に複数のリンパ腫が同時に発生することもあります。

一般的に脳リンパ腫は進行が早いため、早期発見と早期治療が非常に重要です。

脳リンパ腫の症状

通常の脳腫瘍と同じく、脳リンパ腫の症状も、脳のどの部位に腫瘍ができたかによって異なります。代表的な症状は以下のようなものです。

麻痺

脳リンパ腫の神経症状として、麻痺が多くみられます。腫瘍ができた位置によって、左右どちらかの手足が麻痺し、人によっては歩行困難になることもあります。

言語障害(失語など)

おもに左脳の、言語を司る部分に腫瘍ができると、失語などの言語障害が出てきます。

精神症状

前頭葉(額)の部分に腫瘍ができると、人格の変化をはじめとする精神症状がよく起こります。

物覚えが悪くなる、ぼーっとすることが増える、などの症状もよく出ますので、高齢者の場合は認知症などの精神疾患と間違えられることもあります。

けいれん

側頭葉(耳の上)の部位に腫瘍ができると、けいれん発作が起こりやすくなります。

頭痛、吐き気、嘔吐など

頭痛

脳に大きな腫瘍ができると、頭がい骨の中の空間が足りなくなって圧力が高まることで、頭痛や吐き気、嘔吐などの症状が出るようになります。

こういった症状を、まとめて「頭蓋内圧亢進症状」といいます。脳リンパ腫の症状の中でも、もっとも先に出ることの多い症状です。

視覚障害

後頭葉(頭の後ろ)に腫瘍ができると、両目の視力が大きく低下することがあります。

また、脳リンパ腫の患者さんの15~20パーセントでは、眼球の中にリンパ腫が生じる「眼球内リンパ腫」が合併症として起こる場合があります。

上記のほかにも、感覚障害や運動障害、めまい、聴覚障害など、脳の腫瘍では実にさまざまな症状が現れる可能性があります。

中でも、特に多いのは麻痺や言語障害などの「脳局所症状」と呼ばれるもので、全体の50パーセントの患者さんにみられるといわれています。次いで、頭痛や吐き気などの頭蓋内圧亢進症状、そして精神症状という順番です。

脳リンパ腫は進行が速く、発見が遅れるとあっというまに命を脅かしてしまうため、上記のような症状が現れた場合はすみやかに受診することが大切です。

脳リンパ腫の検査法

脳リンパ腫が疑われる場合、以下のような検査が行なわれます。

脳MRI検査

片側の手足の麻痺などがみられる場合は、脳梗塞を含めた脳の病気を疑うため、まず脳MRIという画像検査を行なうことが一般的です。放射線ではなく、強い磁気を利用して脳の血管を観察します。

MRI検査では、脳リンパ腫の疑いをつけることは可能ですが、他の腫瘍と見分けがつかないこともあるため、さらなる精密検査が必要です。

脳CT検査

MRIと同じく、脳の血管を映し出す検査で、おもにクモ膜下出血などの脳出血の診断能力に優れています。

MRIと違って放射線を使用するため、被ばくのリスクはありますが、MRIよりも時間が短く5分程度で撮影できる点がメリットです。より腫瘍をはっきりと描き出すために、造影剤を用いることもあります。

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