乗り遅れたので なんだかよくわかんない出来事なのですが 一点だけすごく気になったのが
テレビで渦中のおっさんがインタビューされてる時の周りの野次みないなの
あれは あのおっさんに対する悪口ではなくシュプレヒコールだったんですね
ますます よくわかんないお話になりました
小学校視察で「森友学園、がんばれェェェ!」って絶叫した女性って? カオスだった舞台裏
参院予算委員会の理事らが3月16日、学校法人「森友学園」の小学校「瑞穂の國記念小學院」建設計画地(大阪府豊中市)の視察に出向いた。
その様子を報じたテレビ各局の生中継では、女性が「森友学園、がんばれェェェ!」と金切り声をあげる異様な映像が流れた。放送事故寸前の珍事の舞台裏とは-。
視察には、自民党の山本一太参院予算委員長ら与野党の11人が参加した。
渦中の籠池泰典氏は当初、現場には姿を見せないとみられていたが、議員たちが到着する約1時間前に車で敷地内に入り、視察が始まるのを待ち構えた。一方、森友学園を支持する右派系市民グループの関係者ら数人も周辺に陣取り、森友学園問題をめぐる報道などに関して大声で持論を展開していた。
「マスコミは意図的に森友学園を悪者にしようとしてんねん!」
「籠池さーん! (著述家の)菅野(完氏)にだまされたらアカンでぇ!」
視察団が訪れる時間帯は、複数の民放の午後の情報番組の放送と重なる。当然、注目の視察の様子を生中継したいところだろう。そこで、あるテレビ局のスタッフが静かにしてもらえないかと打診したのだが、この要請がグループ側に無用の刺激を与えてしまった。
「ここは公道やぞ? なんで指図されなアカンねん!」
血相を変えて怒鳴り声をあげる男性と、制止する複数の警察官…。ただでさえ大勢の記者やカメラマンで押し合いへし合いの現場が、輪をかけて混乱した。そうこうするうちに視察団の到着である。すると、グループ側の矛先はなぜか民進党参院議員の福山哲郎幹事長代理に向いた。
「コラァ! 福山ァ!」
福山氏に対する批判の趣旨はよく理解できなかったが、この際、そんなことはどうでもいい。籠池氏が議員たちに何を語るかを聞き取ることがこの日の取材の目的なのだ。議員たちはもみくちゃになりながら敷地内に入り、籠池氏の出迎えを受けた。私は閉じられた門扉の隙間から手を伸ばしてICレコーダーを突き出し、籠池氏が言葉を切り出すのを待った。
そのときである。数メートル先の籠池氏の声など余裕でかき消すほどの大音量で、近くにいた若い女性が叫び声をあげ始めた。黒髪に黒っぽい服装。やや小柄だが、一見したところ、どこにでもいそうな風貌だ。
「塚本幼稚園、がんばれーっ! がんばれ、塚本幼稚園、がんばれーっ! 塚本幼稚園、がんばってくださーい! どんなイヤガラセにも負けないでくださーい! 塚本幼稚園、がんばれー! 森友学園、がんばれー!」
籠池氏は身ぶり手ぶりを交えて何やら議員たちに語りかけている。必死で耳をすますと、かすかにその内容が聞こえてきた。
籠池氏「…私のほうの学園でも影響は出ます」
女性「森友学園、がんばれェェェ!」
男性「福山ァ!」
くだんの女性は「いくらでもマスコミの妨害を続けます。何時間でもしゃべり続けます!」とも絶叫していたが、この状態では完敗を認めるほかない。現場では聞き取ることはできなかったが、後でICレコーダーを聞き返すと、籠池氏が小学校の建設費に安倍晋三首相の寄付金が入っていると主張した部分の音声はかろうじて残っていた。
とはいえ、こうした場面は関西では決して珍しくはない。私は以前に大阪本社社会部で勤務していたが、大きな事件や事故などの取材現場で似たような混乱に何度も遭遇した。マスコミが殺到する場所には、誘蛾灯に吸い寄せられる虫たちのように、なぜかこうしたケッタイなヤカラたちが集まってくるのである。久々に吸った「大阪の空気」にノスタルジックな思いがよみがえった。
(産経新聞 2017 3/27)
籠池 泰典(かごいけ やすのり、1953年2月7日 - )
学校法人森友学園