木嶋佳苗被告の死刑確定へ 男性3人殺害事件
8年前、東京・千葉・埼玉で男性3人を殺害した罪などに問われ、無罪を主張していた木嶋佳苗被告に対して、最高裁判所は、上告を退ける判決を言い渡し、死刑が確定することになりました。
木嶋佳苗被告(42)は、平成21年に東京・千葉・埼玉でインターネットの結婚紹介サイトで知り合った当時53歳と80歳、それに、41歳の男性3人をいずれも練炭自殺に見せかけて殺害した罪などに問われました。
犯行を裏づける直接的な証拠がない中、被告側は「自殺や火災で死亡した可能性がある」として無罪を主張しました。
1審の裁判員裁判は100日間に及び、さいたま地方裁判所は、被害者が死亡する直前に被告と会っていたことや、現場で見つかった練炭やコンロと同じ種類のものを被告が購入していたことなどから死刑を言い渡しました。
2審の東京高等裁判所も死刑を言い渡したのに対して被告側が上告し、「仮に殺人事件だとしても被告が犯人だという立証が不十分だ」などとして改めて無罪を主張していました。
最高裁判所第2小法廷の小貫芳信裁判長は、上告を退ける判決を言い渡しました。
5年余りにわたって有罪か無罪かが争われた今回の裁判は、被告側の主張が退けられ、死刑が確定することになりました。
なお、木嶋被告は、養子縁組によって現在の名字は「土井」に変わっています。
(2017年4月14日 NHK NEWS WEB)
木嶋被告の死刑確定へ 連続不審死、最高裁が上告棄却
首都圏で2009年に起きた連続不審死事件で男性3人に対する殺人罪などに問われた土井(旧姓木嶋)佳苗被告(42)の上告審判決で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は14日、弁護側の上告を棄却した。一、二審の死刑が確定する。
直接的な証拠はなく、一審・さいたま地裁判決は男性らが死亡直前に被告と会っていたことなど、複数の間接的な証拠をもとに殺人罪の成立を認定。二審・東京高裁も支持した。弁護側は「自殺の可能性がある」などと無罪を主張していた。
一、二審判決によると、被告は09年1~8月、結婚サイトで知り合った東京と千葉、埼玉の当時41~80歳の男性3人に睡眠薬を飲ませた上で練炭を燃やし、自殺に見せかけて殺害するなどした。
(2017/4/14 日本経済新聞)
首都圏連続不審死事件
木嶋佳苗の拘置所日記
2017年04月13日21:04
私の近況
花の便りもにぎやかな卯月の十四日、午後三時に最高裁判所で上告審の判決宣告が行われます。確定まで残り僅かとなり、慌ただしい毎日です。
私の心境は、今週発行の某雑誌と新聞に寄稿しました。池田晶子は雑誌のコラムで「愛と真実とは、命よりも大事なものである。」と綴っています。
わかったようでわからない言葉-自己責任というタイトルで大要、自己責任をとらない人ほど自己責任を要求するが、そんなことは、やっぱり不可能なのだ、と。
生きるのは自分でしかない、責任とは生きるということ以外の何であるか、私はこれから考えてゆきたいと思っています。
いつかまたどこかで、お目にかかりましょう。
平成二十九年四月十三日
木嶋佳苗
木嶋佳苗、“早期の死刑執行を求めます” 週刊新潮に寄せた「遺言手記」
週刊新潮 2017年 4/20 号 [雑誌]クリエーター情報なし新潮社
2009年、婚活サイトで知り合った男性3人を自殺に見せかけて殺害したとして、殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告(42)。
4月14日午後3時、上告が棄却され、近く死刑が確定する彼女が「週刊新潮」に遺言手記を寄せた。
最高裁判決を前夜に控えた現在の心境をひとこと申し述べるなら、裁判所が真実を認める期待は皆無だから一毫の望みも持っていないということになります〉
との書き出しで手記は始まる。
獄中で結婚・離婚、さらに再婚をしていたことを初めて打ち明けた木嶋被告は、〈配偶者がいるということは人生を豊かで楽しいものにします〉〈夫婦には不条理な問題を克服できる力があると気付かされた〉と綴り、その経緯について言及。
勾留中の女子にとって、警察署の留置場から拘置所に移って感動するのはブラジャーが着けられること〉で、面会のたびに「胸ポチ」チェックを受けるなど、現在の生活の様子を明かすほか、〈彼女について考えることをやめていた〉という母への思いも綴った。
〈(死刑)確定後に私は法相に対し、早期執行の請願をします――〉
4月13日発売の「週刊新潮」では、木嶋被告の手記を全6ページで全文掲載する。
「週刊新潮」2017年4月20日号 掲載
礼讃クリエーター情報なしKADOKAWA/角川書店
「私は殺害していません」木嶋佳苗被告の最終意見陳述 2012年03月13日
毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記 (講談社文庫)クリエーター情報なし講談社
別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判クリエーター情報なし講談社
木嶋佳苗劇場~完全保存版! 練炭毒婦のSEX法廷大全 (宝島NonfictionBooks)クリエーター情報なし宝島社
木嶋佳苗 危険な愛の奥義クリエーター情報なし徳間書店
木嶋佳苗 法廷証言 (宝島SUGOI文庫)クリエーター情報なし宝島社
毒婦たち: 東電OLと木嶋佳苗のあいだクリエーター情報なし河出書房新社