田中達也
ミニチュア写真家
1981年生まれ、鹿児島県在住。
2011年より毎日『MINIATURE CALENDAR』として作品をSNS上にアップし話題に。
写真集『MINIATURE LIFE』、『MINIATURE LIFE2』を発売中。
田中達也 - MINIATURE CALENDAR
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微型展 -田中達也的奇幻世界-(2017/6/29-9/10 台湾・台北)
田中達也の「MINIATURE LIFE」展(2017/4/29-5/7 広島)
『ひよっこ』のミニチュアOP映像が話題 クリエイターが語る制作秘話
オープニング映像を手がけたのは、ディレクター・CGアニメーターの森江康太氏と、ミニチュア写真家の田中達也氏。番組プロデューサーによると「いろいろと参考図書を読みあさっているときに田中さんのミニチュアの本に出会った」ということで、ひと目見たら忘れられないオープニングの発想につながったそう。「その時代の空気を感じてほしい」という思いが込められ、ゆるやかな物語調になっている。
そんな映像を手がけたうちのひとり、田中さんの作品を調べていくと、出てくる出てくる“ちっちゃい世界”。実は田中さん、“ミニチュアカレンダー”として、毎日1作品ずつSNS上にアップしている。
「2011年から始めたんですが、3か月後に自分の結婚式が控えていたので、最初はそれまでのカウントダウンみたいな感じだったんです。でも反響があったので、そのまま続けることにしました」
ミニチュアカレンダー分だけでも、これまで作った数は2000以上!
「1つ作るのにだいたい2~3時間。人形は既存のものですが、必要に応じて色を塗ったり手を加えます。正確に数えたことはないのですが、ザックリ3000体くらいあって。だから収納が大変なんです(笑)」
作るうえで、ルールは?
「“見立て”を入れることです。ただ小人の世界を作るのではなく、今あるモノを何かに“見立てる”。例えば、おにぎりで山、レタスで波を表現するなど、“〇〇で〇〇”といったワードに当てはまるようにしています」
作った作品はどうしてるの?
「置いておく場所もないので解体してしまうんです。使ったモチーフは食べるなり、家電などは元の位置に戻したり。ちなみに人形は同じものが別の作品に出てくることもありますが、同じシチュエーションにならないように注意しています」
アイデアを探しに〇〇へ行くことも。
「常にヒントを探していて、思い浮かんだアイデアはすぐにスマホにメモします。100円均一を半日くらいブラブラしてアイデアを探しに行ったり。1万円分くらい買うので、迷惑がられることもあります(笑)」
もともとはグラフィックデザイナーだった田中さん。本業の傍ら作品を作り続けていたが、昨年、会社を自ら立ち上げた。それから間もなくして『ひよっこ』の依頼が来たそう。
「朝ドラに関われるなんてすごく名誉なことだなと。いつもは1人で作っているのですが、今回は森江さんとそれぞれ“ムチャぶり”を言い合ったりして。お互い思ってもなかった意見が出たりして、すごく楽しかったですね」
NHKの美術スタッフたちも加わって、撮影にかかったのは丸3日!
「大きなスタジオで、作っては撮ってを繰り返しました。1度、ラジカセの“溝”部分に新幹線を通そうとしたら、用意していただいたラジオに溝がなくて、近くの東急ハンズに駆け込むなんてこともありました」
“みね子”にも会ったそう。
「有村(架純)さんがオープニング撮影の現場に見学に来てくれて、お会いしたんです。ちょうど有村さんが田んぼで撮影しているころだったようで、畳を田んぼに見立てた写真を見て喜んでくれました」
最終日は作業が朝方まで及んだそう。出来栄えは?
「すごくいいものができたので、たくさんの人に見てもらいたいです。オープニングに込められた世界観を、みなさんにも楽しんでもらえればと思います」
(週刊女性PRIME 4/6)
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