ボコ・ハラムが子供3900人殺害 4年間で
国連は4日、ナイジェリア北東部を拠点とするイスラム過激派ボコ・ハラムが2013年1月からの4年間で、少なくとも子供3900人を殺害したとする報告書を発表した。ガンバ事務総長特別代表は「ボコ・ハラムは自爆テロに子供を利用するなど、言葉にならないほどの恐怖を与えている」と批判した。
報告書によると、ボコ・ハラムはナイジェリアのほか、カメルーン、チャド、ニジェールで自爆テロや学校襲撃を繰り返し、子供を死傷させている。重傷を負った子供はこの4年間で少なくとも7300人に上る。また、誘拐するなどした子供90人に自爆テロを強要した。テロを強要された子供の大半は女児だったという。
ボコ・ハラムは02年にナイジェリア北東部で結成され、キリスト教徒が人口の半数を占める同国のイスラム化を目指しテロを活発化。14年には北東部チボクの学校から約270人の女子生徒を拉致した。
(毎日新聞 2017.5.5)