住宅床下から2遺体、6人以上不明か 兵庫・尼崎
兵庫県尼崎市の貸倉庫で昨年11月、ドラム缶からコンクリート詰めになった同市の無職、大江和子さん(当時66)の遺体が見つかった事件に関連し、兵庫県警は15日までに、同市梶ケ島の住宅の床下から2遺体を発見した。
同事件を主導したとされる無職、角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=の周辺者から「住宅に数人の遺体がある」などの情報が寄せられ、殺人容疑で家宅捜索していた。
この住宅に住んでいた女性や次男など、少なくとも6人の男女が行方不明になっていることが捜査関係者への取材で判明。県警はさらに別の遺体が遺棄されている可能性があるとみて引き続き捜索している。
捜査関係者によると、住宅には角田被告の義理の娘、瑠衣被告(27)=窃盗罪で公判中=の祖母(87)が、約10年前まで息子らと暮らしていた。
その後、祖母の行方が分からず、瑠衣被告のおじに当たる祖母の次男も2007年ごろから行方不明となっていた。
県警によると、捜索は13日に始まり、14日昼ごろ、住宅の床下の土の中から、うつぶせの状態で埋められている遺体を発見した。着衣はなく、白髪まじりで女性とみられる。目立った外傷はなく、両足の一部が白骨化していた。
2人目の遺体は1人目から約2メートル離れた場所で全身が白骨化した状態で見つかり、黒髪で、性別は不明という。
いずれの遺体も死後1年以上経過しているとみられ、県警は司法解剖するなどして身元の確認を急ぐ。また、2遺体の周辺から複数の小さな骨片が見つかっており、人骨かどうかも調べる。
大江さんの遺体が見つかった事件では、死体遺棄罪などに問われた角田被告の親族の男(38)が9月に有罪判決を受けたほか、角田被告や大江さんの長女の香愛被告(44)ら4人が傷害致死や死体遺棄などの罪で起訴されている。
床下から2遺体…尼崎コンクリ詰め事件に新展開
兵庫県尼崎市の貸倉庫で昨年11月、ドラム缶からコンクリート詰めになった無職大江和子さん=当時(66)=の遺体が見つかった事件に関連して、兵庫県警は14日、殺人容疑で家宅捜索していた同市内の住宅の床下から2遺体を発見した。大江さんの事件を主導したとみられる角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=の関係者から「大江さんのほかにも数人の遺体があると聞いた」との証言が得られていた。
県警は13日午前、尼崎市梶ケ島の住宅の捜索を開始。14日未明に一時中断し、午前10時すぎに再開したところ、手作業で床下の土を掘っていた捜査員がうつぶせで埋められている遺体を見つけ、約2メートル離れた場所からも別の遺体を見つけた。
近くから数センチほどの骨片も複数見つかり、県警は人骨か鑑定している。
うつぶせの遺体は女性とみられ、一部が白骨化し死後1年以上たっているという。白髪で目立った外傷はなく、手足を折りたたんだ状態で埋まっていた。別の遺体は大部分が白骨化し、黒髪だった。15日に司法解剖する。
捜索先は、角田被告の義理の娘(27)の祖母(87)が、約10年前まで息子らと暮らしていた住宅。祖母は約10年前に「子供と暮らす」と出て行ったきり行方が分からなくなっている。
義理の娘は、角田被告とは戸籍上の関係で血縁はない。角田被告と血縁のない戸籍上の関係の義妹(59)とともに祖母や叔父(69)の口座から年金を不正に引き出したとして、神戸地検尼崎支部に窃盗罪で起訴されている。
捜査関係者によると、角田被告の自宅に出入りしていた人のうち男女数人が行方不明となり、家族が捜索願を出していたことも判明。県警は事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、遺体との関係などを調べている。
角田被告は、大江さんの長女香愛(かえ)被告(44)、次女裕美被告(41)、次女の元夫川村博之被告(42)とともに、大江さんを殴り死亡させたとして、傷害致死罪などで起訴されている。ほか角田被告の親族の李正則受刑者(38)が死体遺棄罪などで9月に懲役2年6月の有罪判決を受けている。
角田被告は殴り方など具体的な暴行方法を川村被告に指示するなど、事件を主導したとされる。川村被告は「逆らえなかった」と供述。角田被告に現金も渡していた。長女、次女も角田被告への恐怖心から暴行に加担したとされる。
異常な犯行経緯から注目を集めた事件が、角田被告を中心に、さらなる広がりを見せ始めた。
▽事件経過 2011年11月9日、尼崎市の貸倉庫でコンクリート詰めの大江さんの遺体が見つかった。大江さんの長女への傷害などの容疑で、角田被告とともに逮捕されていた川村被告が「大江さんの遺体を捨てた」と供述。大江さんの死は、同居していた川村被告の日常的暴行によるものとみられていたが、のち同じく大江さんと同居していた長女、次女が暴行に加担していたことが判明。死体遺棄への関与も明らかになった。検察側は李受刑者の第2回公判の冒頭陳述で、角田被告が川村被告らから、離婚問題やそれに伴う土地、建物の処分について相談を受け、一家に対する影響力を強めていったと指摘した
(スポーツニッポン)
兵庫・住宅床下から遺体 他の家族も不明
去年、兵庫県尼崎市でコンクリートの入ったドラム缶から遺体が見つかり、64歳の女らが死体遺棄などの罪に問われている事件で、警察の捜索で女らの関係先の住宅の床下から1人の遺体が見つかりました。
床下からは別の人の骨のようなものも見つかっていて、警察は行方が分からなくなっているこの家の家族との関連を捜査しています。
去年11月、兵庫県尼崎市の貸し倉庫に置かれていたコンクリートの入ったドラム缶から、近くに住む大江和子さん(当時66)が遺体で見つかり、知り合いの角田美代子被告(64)ら男女5人が死体遺棄などの罪で起訴されました。
警察のその後の調べで、角田被告の関係者から「尼崎市の民家に遺体があると聞いた」との情報が寄せられ、警察が13日から殺人の疑いでこの住宅を捜索したところ、14日昼すぎ、床下の土の中から1人の遺体が見つかりました。
遺体は、傷みが激しいため性別は分からないということです。
警察によりますと、この住宅の家族と角田被告は知り合いで、家族の中には行方が分からなくなっている人が複数いるということです。
この住宅の床下からは、別の人の骨のようなものも見つかっていて、警察は骨の鑑定を進めるとともに行方が分からなくなっている家族との関連を捜査しています。
所有者“親族が土地代払いに来た”
遺体が見つかった住宅の近くの住民によりますと、住宅には10年近く前まで80代の女性が住んでいて、この女性には息子と娘合わせて4人、それに3人の孫がいたということです。
このうち孫の1人は、角田被告とともに大江さんの遺体を遺棄した罪で起訴されていますが、警察によりますと、ほかに数人の家族の行方が分からなくなっているということです。
住宅の土地の所有者の女性は取材に対し、「あの家は10年近く前から誰も住んでいないが、親族が土地代だけ払いに来ていた。誰もいないので引き払わないかと聞いたら、『また住む』と言って支払いを続けていた。ことし3月までの2、3年は、孫を名乗る女性が土地代を持ってきていた。あの家の人たちが今どこにいるのかはよくわからない」と話していました。
(NHK NEWS WEB)
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新聞丸め「しばき棒」、暴行に使用か 尼崎女性殺害事件
捜索の住宅床下から遺体 兵庫県警、男女数人不明も
兵庫県尼崎市の貸倉庫で昨年11月、ドラム缶からコンクリート詰めになった無職大江和子さん=当時(66)=の遺体が見つかった事件に関連して、兵庫県警は14日、殺人容疑で家宅捜索していた同市内の住宅の床下から遺体を発見した。年齢や性別は不明で、検視して死因などを調べる。
床下からは小さな骨片も見つかっており、県警は人骨かどうか鑑定し遺体との関係も調べる。
捜査関係者によると、大江さんを殴り死亡させたとして、傷害致死罪などで起訴された角田美代子被告(64)の自宅に出入りしていた人のうち、男女数人が行方不明となり、家族が捜索願を出していたことも判明。県警は事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、捜査している。
捜索先の住宅には、角田被告の義理の娘(27)=窃盗罪で起訴=の祖母が、約10年前まで息子らと暮らしていた。
県警によると、角田被告の関係者から今月、「大江さんのほかにも、数人の遺体が尼崎の住宅にあると聞いた」との証言が得られたため、13日午前に尼崎市梶ケ島12の1の住宅の捜索を開始。14日未明に一時中断し、午前10時すぎに再開した。
(産経ニュース)
捜索の住宅床下から遺体…尼崎ドラム缶遺体
兵庫県尼崎市の貸倉庫で昨年11月、ドラム缶からコンクリート詰めになった大江和子さん=当時(66)=の遺体が見つかった事件に関連して、兵庫県警は14日、殺人容疑で家宅捜索していた同市内の住宅の床下から遺体を発見した。
県警によると、手作業で土を掘っていた捜査員がうつぶせの状態で埋められている遺体を見つけた。また、床下からは小さな骨片も見つかっており、県警は人骨かどうか鑑定している。
捜査関係者によると、大江さんを殴り死亡させたとして、傷害致死罪などで起訴された角田美代子被告(64)の自宅に出入りしていた人のうち、男女数人が行方不明となって捜索願が出されており、県警は遺体との関係を調べている。
捜索先の住宅には、角田被告の義理の娘(27)=窃盗罪で起訴=の祖母が、約10年前まで息子らと暮らしていた。近所の住民などによると、祖母も約10年前に「子どもと暮らす」と言って出て行ったきり、行方が分からなくなっている。
県警によると、角田被告の関係者から今月、「大江さんのほかにも、数人の遺体が尼崎の住宅にあると聞いた」との証言が得られたため、13日午前に尼崎市の住宅を捜索。14日未明に一時中断し、午前10時すぎに再開した。
大江さんの遺体が見つかった事件では、死体遺棄罪などに問われた男が9月に有罪判決を受けたほか、角田被告や大江さんの長女の香愛被告(44)ら4人が傷害致死や死体遺棄などの罪で起訴されている。
(2012年10月14日19時08分 スポーツ報知)
尼崎ドラム缶遺体:他にも殺害、遺棄の疑い 関係先捜索
兵庫県尼崎市で昨年11月、ドラム缶に詰められた大江和子さんの遺体が見つかった事件で、県警尼崎東署捜査本部は13日、新たに別の関係者が何者かに殺害され、遺体が遺棄されている疑いが強まったとして、殺人容疑で同市梶ケ島の民家を家宅捜索した。この日は、遺体など事件につながるものは見つからなかったという。14日も捜索を続ける。
捜査関係者によると、この民家は、大江さんに対する傷害致死などの罪で起訴された角田(すみだ)美代子被告(64)の養女(27)の祖母(87)が十数年前まで親族と住んでいた。祖母は年金を受給している状態だが、03年ごろから行方が分からなくなっているという。
捜査本部は、祖母の年金約370万円を勝手に引き出したとして、養女と角田被告の戸籍上の妹(59)を窃盗容疑で逮捕し、神戸地検尼崎支部が今月3日に同罪で起訴した。捜査本部は一連の捜査で、関係者から民家に複数の遺体があるとの情報を得たため、民家の捜索に踏み切った。
民家の地主だった女性(81)によると、民家は十数年前から誰も住んでいない。しかし、祖母の親族らが借地代を払い続けており、2〜3年前からは養女が支払いに来ていたという。
尼崎ドラム缶遺体遺棄事件
兵庫県尼崎市の貸倉庫で昨年11月、同市の無職、大江和子さん(当時66歳)の遺体がドラム缶にコンクリート詰めにされた状態で発見された。大江さんに暴行し死亡させたなどとして、長女(44)、次女(41)、次女の元夫(42)、知人の角田美代子被告(64)の4人が傷害致死などの罪で起訴された。県警は、角田被告が長女ら3人を支配して事件を主導したとみているが、角田被告は一貫して容疑を否認しているという。
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