ダボハゼ女

「ダボハゼ女」って　どんな女なんすか？
初めて聞きました　「ダボハゼ女」
しかも小沢真珠様の口から
かなりガッツの効いた言葉です

「男なら誰でも食いつく、こんなダボハゼ女と一緒につるんでるんじゃ、栃彦も農地取り上げられるの当たり前よ！」

どーも

小沢真珠インタビュー　10月29日更新
――この作品」ならではの“特別感”
「牡丹と薔薇」は私の中でも強烈な印象が残っていますが、今回このお話をいただいた時は、またあの独特な世界観やセリフを楽しめるんだ、と思いました。中島さんのセリフは確かに言いづらいんです(笑)。でも「うわ〜、言いづらい。どうしよう」でなく、普段言わないようなことを言える、と考えて楽しみに変えています。本当になかなか言わないようなことばかりなので、本番では「こんなことを言わせてもらえるのは中島作品しかない！」ということを噛みしめつつ、“特別感”が出せればいいな、と思っているんです。
　遥香のキャラクターやセリフに関しても、結構考えていますね。「牡丹と薔薇」で演じた香世同様に気性の激しいキャラクターで、オーバーで激しいお芝居を要求されますが、本番直前まで「どう演じよう」と思案し、いろいろなパターンを用意して、湧き出てきたものが本番のお芝居です。演じていても、本番にしか出てこない“何か”があるんですよ。それも中島作品ならではのこと。他の作品だと「気づいたら、こんなすごいことやってた」は、そうそうないです(笑)。きっと丈博さんがいろんなものを私の中から引き出してくれているんでしょうね。

――ベクトルさえ間違っていなければ大丈夫
　遥香はすごく変わった人だと思います(笑)。でも私としてはただの意地悪な人物にはしたくなくて。意味もなく恐い顔をしたり、意地悪な言動をするのでなく、そんなことをしてしまうのには彼女なりの理由がある、というか。
私の中では“妹の理不尽な死”というものに大きな重点を置いています。唯美に対する行動の数々は彼女を疑っていて、「麻衣子を殺したのはあなたね」という憎しみの念からのもので、そこにどんどんいろんな想いが加わってのものだと。演じる際、憎しみの感情はちゃんと理由がないと出せないんです。今回はしっかり理由を見つけられたので、ベクトルさえ間違っていなければ、どんな支離滅裂なことをしても遥香のキャラクターがブレない気がしています。
　「牡丹の薔薇」のときは３カ月、４カ月撮影があり、途中からテンションをすぐ上げられるようになったんです。もともと私はテンションを上げるのに時間がかかるので、今回は、毎日撮影があるわけでないので、そういう面でも苦労しています。それでも今回、撮影されたものを確認すると、自分でも「うわ〜、やっちゃった」と思えるキレっぷりなので、まぁ大丈夫かな、という気がしているんですけど(笑)。私とはキャリアが違うので当然ですが、（母親役の）毬谷（友子）さんはいきなりテンションを高くしている

唯美や栃彦に対する遥香の嫌がらせは続き、ますますヒートアップして暴言をたくさん吐きます(笑)。でも見方を変えれば、遥香って自分に正直な生き方をしているということですよね。普通ならそこまで言わないこと、隠すことを表に出すから演じていても爽快感がちょっとあるし、観ている皆さんにも同じような気持ちを味わってもらえるような演技を心掛けています。
――スポーツの試合の後のような気持ち
　中島作品って表現として正しいのか分かりませんが、“究極のコメディ”だと私は思ってます。無理に笑わせようとしなくても、中島さんが描く世界の中で登場人物たちが真剣にぶつかり合えば、それが人生の滑稽さやおもしろみを表現することに繋がり、観ていて笑えるんだと思います。その計算のなさ、あざといところのなさが中島作品の魅力でしょうね。麟平さんも台本で読んでいたときより、実際に瀬川（亮）さんが演じているのを見ているとさらに面白みが増しているんです。周りの女性に愛されれば愛されるほど、滑稽さが出ておかしいですよね。

中島さんが書かれたものを体現するのにはとても体力がいります。だから撮影が終わるとすごく疲れますが、それはとても心地よい疲れなんです。まるでスポーツの試合の後のような。今後、遥香自身にも衝撃の出来事が起こります。台本を読んだとき、「中島作品でこんなことが出来るなんて！」とワクワクしたので、皆さんも遥香に何が待ち受けるのか楽しみしていていただきたいと思います。