『無宿』（やどなし）1974年（昭和49年）
製作／勝プロダクション 配給／東宝
監督：斉藤耕一（４５歳）
製作：勝新太郎、西岡弘善、真田正典
脚本：中島丈博（３９歳）、蘇武道男
音楽：青山八郎
穴吹錠吉：高倉健（４３歳）
駒形玄造：勝新太郎（４３歳）
サキエ：梶芽衣子（２６歳）
斐川仙蔵：安藤昇
板東梅之丞：藤間紫
安：山城新伍
大場親分：大滝秀治
為造：殿山泰司
勇作：石橋蓮司
こんなイイ映画だとは全然知らなかったとです こんなイイ映画だと誰も教えてくれんかったとです
プロデューサー勝新の熱い熱いナイーブなハートがビシバシに伝わってきます
とにかく イイ映画を作りたい！っつーハートがビンビンです
ガサツでやんちゃで乱暴な外見に見える勝新ですが ハートはポエマーです
健さんと梶さんと俺（勝新）のトリオでがっつり組んで 斉藤耕一監督を起用して、僕の大好物の映画「冒険者たち」の日本版をやろーとするんだから
こんなポエマーは居ないでしょう
勿論 任侠なので 斬り合いシーンもあるのですが 野暮ったい斬り合いじゃなく あくまでもポエムな映像美
大滝秀治がヤラレルとこなんざぁ その省略法がちびりそうにカッチョエエのです
勿論 勝新の潜水夫コスプレもあり フェチ度にも答えてくれます
皆様もおっしゃっておられますが この映画での梶芽衣子様は 本当に燦然と輝いておられます
まさに「冒険者たち」のジョアンナ・シムカスであります
健さんと勝新はアラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラとは全然違いますが
梶芽衣子はジョアンナ・シムカスです
猫ちゃんです 日傘が似合います サソリではありません 修羅雪姫でもありません ジョアンナ・シムカスです
ド脇役ですが若かりし石橋蓮司（３３歳）もめっさカッコイイです
脚本は今や誰にも敵う者無しの最強テレビドラマ脚本家中島丈博先生です まだ３９歳なのです
「真珠夫人」ー「牡丹と薔薇」ー「赤い糸の女」と綿々と続く狂気はまだ見えてはきていませんが 小粋なジャンプはあります スカタンな展開も一杯見てとれます
とにもかくにも 勝新マニア 健さんマニア 梶さんマニア そして 中島丈博マニアにも 随喜の涙の納得の作品です
未だ観ていない人は是非！ なんで 必見の日本映画と皆さんがずっと騒ぎ続けてこなかったのか不思議です
何度 目頭を熱くさせてくれることやら
とにもかくにも 騙されたと思って 観て下さい
本当にイイ映画です
こんな映画が日本にも存在したのです
確かに 任侠でポエムで冒険物とゆー組み合わせは変てこりんだとは思いますが
そこは勝新と中島先生と斉藤耕一の手腕の見せ所です
確かに ちょっと変てこりんなのですが・・・・
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