ルイス・キャロル(Lewis Carroll)
本名 チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン (Charles Lutwidge Dodgson)1832年1月27日 - 1898年1月14日
1856年3月18日にチャールズはオックスフォードの学友であるレジナルド・サウジーとともにカメラを購入し、写真撮影を趣味とするようになった。
カメラを入手した1856年のうちにチャールズは、一連のアリス・シリーズのモデルであるアリス・リデル(当時4歳)の撮影を行っている。
チャールズのお気に入りの被写体はエクシーことアレクサンドラ・キッチンであった。エクシーが4歳から16歳までの期間にわたり、約50回の撮影を行っている。
1880年にチャールズは16歳のエクシーの水着写真を撮影する許可を取り付けようとしたが、これは許されなかった。ほぼすべての少女写真では、被写体の名前が写真の角に色付きインクで記されている。
チャールズの作品の中には、少女たちに中国人風やギリシャ人風、物乞い風など様々な衣装を着せて撮影された。
チャールズは少女たちのヌード写真も多数撮影したと考えられているが、それらの写真の大半はチャールズの存命中に破棄されたか、モデルに手渡されて散逸したと推測されている]。
これらのヌード写真は長い間失われていたと考えられていたが、6枚が発見され、その内の4枚が公開されている。
チャールズが少女ヌードを撮影していた理由としては、チャールズがロマン主義の影響を強く受けており、神に最も近い純粋無垢な存在として裸の少女たちを見ていたのではないかとの指摘がある。
一方で、彼の少女ヌードの撮影やスケッチは、長らくチャールズを小児性愛者であるとの推測に結び付けてきた。
チャールズは1880年に、唐突に写真術をやめてしまった。24年の間に、チャールズはこの表現手法を完全に習得し、クライスト・チャーチの中庭には彼自身の写真館を持ち、約3000枚の写真を撮影していた。
これらの写真の内、1000枚足らずが破損を免れて現存している。チャールズは毎日数時間を費やして、個々の写真の撮影状況に関する詳細な記録を書き残していたが、この記録は失われてしまった。
モダニズムの到来に伴う時代の移り変わりにより、1920年代から1960年代まで、写真家としてのチャールズは忘れ去られていた。
現在では、ドジソンは近代の芸術写真に大きな影響を及ぼした、ヴィクトリア期における優れた写真家の一人と見なされている。
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