「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」
1975年(昭和50年)
製作・監督・構成・ナレーション : 新藤兼人
撮影 : 三宅義行
製作会社・近代映画協会
配給・ATG
ある映画監督の生涯 [DVD]クリエーター情報なし角川映画
出演:
役者
田中絹代
入江たか子
木暮実千代
京マチ子
香川京子
若尾文子
山路ふみ子
浦辺粂子
乙羽信子
山田五十鈴
森赫子
中野英治
中村鴈治郎
柳永二郎
進藤英太郎
小沢栄太郎
製作者
永田雅一
渾大防五郎
絲屋寿雄
シナリオライター
依田義賢
成沢昌茂
監督
伊藤大輔
内川清一郎
酒井辰雄
増村保造
牛原虚彦
カメラマン
大洞元吾
三木茂
宮川一夫
照明技師
岡本健一
他
高津嘉之
大野松治
甲斐荘楠音
荒川大
林美一
坂根田鶴子
安東元久
津村秀夫
川口松太郎
これは これは めっさオモロイ ドキュメンタリーです
自分は新藤兼人監督について1970年の「裸の十九才」ぐらいしか印象深かったものが無かったのですが
このドキュメントは 多分新藤兼人監督の素ん晴らしいお人柄が如実に反映されたものだと思うのです
生真面目、実直、誠実、丁寧、そしていちいちネチッコイっつーのがミソです
溝口健二とゆー人のことは ほとんど全然知らなくって Wikipedeia とかで見た知識は全部このドキュメントに入ってます
しかも字面じゃなくって 関係した方々の肉声ですから 説得力が全然違ってきます
勿論 昔昔大昔の出来事なので なんのこっちゃわからん時間軸のことがほとんどですが
とにかくオモロイです
入江たか子様のタダモノじゃない加減が半端じゃありません
上品に 途切れ途切れに言葉を発しているだけなのに 全くもってタダモノじゃあございませんし
怪談 佐賀屋敷 (1953) 入江たか子
田中絹代さんはとにかく可愛い
黄色いベレー帽がとびっきり可愛い
あと木暮実千代の顎の黒子がめっさ気になる
祇園囃子
溝口さんにはボロクソにしか言われなかった若尾文子様とか
そして勿論 スタッフさんの溝口話がめっさオモロイ
京都のお店の姉さん方の喋り方も はんなりと 素晴らし過ぎる京都訛りが聞けるし
京都の裏町に入り込むフットワークも素晴らしい
男子はやっぱし 溝口組セカンドADの増村保造とカメラマンの宮川一夫がカッコイイ
仕事がでける奴はルックスもヨイの見本でげすな
それぞれの方々のインタビューのブッ切り方とつなぎ直し方の編集がね
グルーヴ感があってうねるのです
それは 個々個人の生き様やキャラクターのグルーヴと
突っ込み取材しまくりたおし編集し直す新藤兼人監督の映画魂によるグルーヴの掛け算でね
なかなかの見物なのです
溝口健二映画のオモロサは勉強したてでまだまだよくわかんないことだらけでありますが
このドキュメントはかなりオモロイ
ある映画監督の生涯―溝口健二の記録 (1975年)クリエーター情報なし映人社